https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

チリ政府は、地下鉄の運賃の引き上げをきっかけに、デモや暴動などが相次ぎ、混乱に歯止めがかからない状況を受けて、首都サンティアゴで今月予定されていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議と、来月2日から13日にかけて予定されていた地球温暖化対策の会議、「COP25」の開催をいずれも断念すると発表しました。

チリのピニェラ大統領は31日、記者会見し、COP25の開催について、スペインのサンチェス首相と電話会談を行い、チリの会議と同じ日程でスペインの首都マドリードで開催したいという提案を受けたことを明らかにし、国連にスペインでの開催を推薦したと述べました。

一方、同じく開催を断念にしたAPEC首脳会議については言及せず、代わりの開催地を見つけるのは依然、困難な情勢です。

スペイン政府は31日、声明を発表し、「スペインは地球温暖化対策のための多国間の枠組みを最優先に考えている」として、チリ政府に代わって地球温暖化対策の会議「COP25」の開催を申し出た理由を説明しました。

また、国連の気候変動枠組み条約のエスピノサ事務局長も声明を出し、「現在や未来の世代が直面する最大の課題である地球温暖化に対し、各国が多国間主義の精神で協力し、取り組んでいることは勇気づけられる」と述べて、歓迎しました。

スペインでの開催の提案は来週、国連で協議され、正式な決定が行われる見通しです。

南米のチリがAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の開催を中止したことを受けて、安倍総理大臣はチリのピニェラ大統領と電話で会談し、デモや暴動が相次いでいるチリの国内情勢を踏まえ中止の判断を理解すると伝えました。

電話会談で、チリのピニェラ大統領は地下鉄の運賃の引き上げをきっかけにデモや暴動が相次いでいる国内情勢に触れ、「一連の暴力行為に直面し、国民に対する責任と配慮の観点から残念ながらAPEC首脳会議と地球温暖化対策の会議を開催しないことを決断した。困難な決断をしなければならなかったことは遺憾だが、ご理解いただきたい」と述べました。

これに対し安倍総理大臣は、「今回の決定は非常に残念だが、現在のチリの国内情勢に鑑みピニェラ大統領の判断を理解する。議長国としてのこれまでの準備に敬意を表したい」と伝えました。

d1021.hatenadiary.jp