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ウクライナのゼレンスキー大統領は、31日、NATOのストルテンベルグ事務総長とキエフで会談しました。

会談後に行われた共同記者会見でゼレンスキー大統領は、NATOのこれまでの支援に謝意を示したうえで、「われわれは新たな協力のレベルに移行する準備がある」と述べました。

ゼレンスキー大統領としては、ロシアの脅威を念頭に、共同演習の実施や海軍の能力向上、それに、サイバー攻撃への対応などをめぐって、一層の連携を求めたものです。

これに対し、ストルテンベルグ事務総長は、去年、ロシアの国境警備船が黒海周辺でウクライナ海軍の艦船を銃撃、拿捕(だほ)する事件などが起きたことを念頭に、黒海での安全保障に向けた支援などを約束しました。

一方、ゼレンスキー大統領は、記者会見で、ウクライナ政府軍と親ロシア派との間で散発的に戦闘が続く東部地域の安定化に向けて、一部の地区で双方が撤退を進め、ウクライナとロシア、それに、仲介役となっているドイツとフランスの4者による首脳会談が実現する環境が整うことに期待を示しました。

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