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上皇さまの退位に向けた政府の有識者会議で、座長代理をつとめた東京大学名誉教授の御厨貴さんは10日の「祝賀御列の儀」(しゅくがおんれつのぎ)で、国事行為として行われてきた「即位の礼」の一連の儀式がすべて終わったことについて、「上皇さまの退位の議論の取りまとめに少しは協力した者にとって、長いようで短かったなというのが率直な思いで、ほっとした」と述べました。

また、平成2年の前回のパレードは昭和天皇崩御のあとだったため、もろ手を挙げてお祝いするという雰囲気にはならなかったと振り返ったうえで、「今回は上皇さまが健在でおられて、そこに天皇陛下が立たれるということで、どちらもおめでたいという祝賀ムードがあり、儀式の成功につながった。お二人の自然体の姿に国民が共感して、スマートフォンなどで撮影する様子をみて、国民と両陛下の関係性が縮まってきたと強く感じた」と指摘しました。

さらに御厨さんは、天皇陛下の即位から半年余りの歩みについて、「基本的に上皇さまがやられてきたことを引き継いでいるところで、令和の時代の天皇陛下の独自色というのはこれからだと思う。外国の賓客との会話もごく自然体で臨まれていて、今後こうした会話が増えることで、平和や国際化が一層進んでいくと思う。頑張っていただきたいとエールを送りたい」と述べました。

そのうえで、令和の時代に求められる象徴天皇と国民との関わりについて、「天皇陛下は、海外に向けて開かれた天皇制をお考えになり、関心の高い環境の分野などを含めて実行に移して国民に還元されるのではないか。天皇陛下がお考えになったことを実行に移し、国民の側も象徴天皇とは何かを考える、そうしたキャッチボールが重要になってくると思う」と話していました。

 上皇上皇后両陛下のお出ましは最近、急増している。11月1日には東京スタジアム(東京・調布市)でラグビーW杯3位決定戦を観戦された。ほかにも、10月7日には国立劇場(東京・千代田区)で琉球舞踊を鑑賞され、同月11日には東京芸術劇場(東京・豊島区)で鳥類図譜展をご見学、11月6日には国立公文書館(東京・千代田区)で展示をご覧になった。

「5月の御代がわり直後も外出はありましたが、『私的』であることを理由に公表は控えられてきました。しかし最近になって、事前に訪問が公表されることが増えています。公表があればメディアの取材が入るようになり、その結果、両陛下のお姿が報じられる機会が増えているのです」(皇室記者)

 そうした中、宮内庁内部では早くも来年に向けて新たな議論が起こっているという。

「来年の新年一般参賀上皇上皇后両陛下のお出ましを求める声が上がっているそうです。新年一般参賀は、“国民が伝える祝意に、皇族方がお応えになる”という位置づけで、出席が可能な成年皇族はみな出席されるものです。ですから、皇族である上皇上皇后両陛下がお出ましになっても不思議でなく、回数を限定するなどの形でお出ましになる可能性は充分にあります」(皇室ジャーナリスト)

 前出の山下さんは、宮内庁内部の“二重の体制”についてこう話す。

「御代がわりがあっても、国民の頭の中にいる天皇がすぐに切り替わるわけではありません。しばらくの間は、上皇上皇后両陛下を“天皇皇后両陛下”としてとらえる国民も多くいるでしょう。しかし、天皇上皇の二重権威を恐れるあまり、上皇上皇后両陛下のお出ましが制約されることは好ましくありません。今後、ご活動が公的か私的か、発表をどうするか、取材設定をどうするかなど、宮内庁はその都度、難しい判断を迫られるでしょう」

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