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ユンケル委員長の下で5年間続いてきたヨーロッパ委員会は、任期満了で退任することになっていて、これに伴ってEUのヨーロッパ議会は27日、フランスのストラスブールで「閣僚」にあたる26人の委員について信任投票を行い、賛成多数で承認しました。

これにより、ドイツの前国防相のフォンデアライエン氏を委員長とする新体制が来月1日に発足することになりました。

委員は各加盟国から1人ずつ選ばれますが、フランスやハンガリーなどの3か国の候補がヨーロッパ議会の審査で拒否されたため、発足が1か月遅れました。

また、離脱期限が最長で来年1月末となったイギリスも委員候補を出すよう求められましたが、来月12日の総選挙を理由に拒否していることからイギリス抜きでの発足となります。

フォンデアライエン氏は議会で「気候変動との戦いでむだにできる時間はない」などと演説し、環境問題や域内市場のデジタル化などに優先して取り組む姿勢を示しました。

一方、イギリスとの離脱協議やアメリカとの貿易交渉などのほか法の支配の問題などをめぐって加盟国の足並みの乱れも顕著になっていて、山積するEU域内外の課題に効果的に対処していけるか手腕が問われることになります。

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