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 欧州連合EU)トップには公邸がない。3万人を超す職員を抱えるEUの官僚機構を率いるユンケル欧州委員長(64)は、5年間の任期をブリュッセルアパートメントホテルで過ごした。来月にも就任する見通しになったフォンデアライエン次期欧州委員長(61)は、職場となるEU本部ビルの一室を改装して寝泊まりするのだという。

 欧州委員長の執務室があるベルレモン庁舎13階の25平方メートルの小部屋が、フォンデアライエン氏の「新居」になる。報道官によると、目的の一つは警備コストの節約。庁舎は既に24時間体制で警備されており、サイバーセキュリティーを含めて新たな対策がほぼ必要ない。入退庁時の混雑を避ける意図もあるという。ブリュッセルの道路の混雑具合は欧州の主要都市でも最悪レベルとされており、庁舎周辺は通勤ラッシュ時の交通渋滞が特にひどい。

 もっともフォンデアライエン氏にとって、職場で寝泊まりすることは苦ではないようだ。前職のドイツ国防相時代には、ベルリンの国防省の一室にベッドを置いて暮らしていたという。独メディアは、公務のない週末などは夫と7人の子供が暮らすドイツ北部ハノーバーの私邸に戻って過ごす予定だと伝えている。