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第32期竜王戦の七番勝負は、タイトルを持つ広瀬章人竜王(32)に豊島将之名人(29)が挑戦し、ここまで豊島名人が3勝1敗としてタイトル獲得まであと1勝に迫っていました。

6日から島根県津和野町で行われた第5局は、7日の終盤、豊島名人が広瀬竜王の攻撃を受けきって143手までで勝利し、4勝1敗で自身初となる「竜王」のタイトルを獲得しました。

豊島さんはこれで、八大タイトルの中で最も序列の高い「竜王」と「名人」を同時に保持する二冠となりました。

竜王と名人を同時に持つのは史上4人目で、対局のあと豊島さんは、「難しい将棋が多く、ツキがあった」とシリーズを振り返ったうえで「長くトップとやれるようにこれからも頑張っていきたい」と話していました。

敗れた広瀬さんは、去年、羽生善治九段から奪った「竜王」のタイトルを1期で失い「最後の最後で勝ちきれなかった。中盤から終盤あたりでミスをして勝敗を分けてしまった」と振り返っていました。