首相 イラン大統領と会談 自衛隊の中東派遣検討を説明へ #nhk_news https://t.co/131Q4wRfJA
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月19日
イランのロウハニ大統領は20日から2日間の日程で日本を訪れる予定で、午後、安倍総理大臣と首脳会談を行うことにしています。
会談で安倍総理大臣は、中東地域の緊張緩和と情勢の安定化に向けて、粘り強く外交努力を続けるとした日本の立場を伝えたうえで、イランが、ウランの濃縮活動を強化していることなどを踏まえ、核合意を損なう措置を控えるよう改めて求めることにしています。
そして、政府が検討している中東地域への自衛隊派遣については原油の8割以上を中東から輸入する日本にとって船舶の航行の安全確保は極めて重要だとして、情報収集態勢を強化する目的などを丁寧に説明し、理解を求めるとともに、沿岸国として安全確保の責任を果たすよう働きかけたい考えです。
外務省によりますと今回の訪問はことし6月の安倍総理大臣のイラン訪問を受けてイラン側から要請があったということで、イラン大統領の日本訪問は2000年以来、19年ぶりです。
イランでは、去年アメリカが核合意から一方的に離脱し制裁を再開したことで原油の輸出が滞り、物価の高騰が市民生活を直撃していて、IMF=国際通貨基金はことしの経済成長率をー9.5%と予測するなど経済は停滞しています。
イランとしては国内経済が厳しさを増す中、今回の訪問を通じて日本との経済関係を強化して事態の打開につなげたい考えです。
イランの核開発をめぐっては、アメリカへの対抗措置として、イランがウラン濃縮活動を強化する措置を相次いでとっていることに対し、これまで理解を示していたヨーロッパ各国で非難が強まっています。
ロウハニ大統領としては、日本との友好関係を内外にアピールし、国際的に孤立するのを防ぎたいねらいもあるものとみられます。
Abe to outline SDF dispatch in talks with Rouhani https://t.co/yjBx5UwBbj
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年12月19日
Japan's Prime Minister Shinzo Abe plans to explain the objectives of a planned Self-Defense Force dispatch to the Middle East in his meeting with Iran's President Hassan Rouhani.
Abe will meet Rouhani on Friday, the first day of the president's two-day visit to Japan.
Abe intends to use the meeting to seek Rouhani's understanding on the planned SDF dispatch to the Mideast.
The objectives include strengthening information gathering capabilities to help ensure the safety of Japan-related commercial shipping in the region.
Japan's government places great importance on ensuring the safety of ships navigating in the region as the country relies on the area for more than 80 percent of its crude oil imports.
Abe also plans to call on Iran to fulfill its responsibility for ensuring the safety of ships as one of the Mideast coastal countries.
His Cabinet is expected to approve a plan as early as next week to send an SDF destroyer and patrol plane to the Middle East.
Abe intends to outline Japan's stance of continuing to pursue diplomatic efforts to ease tensions in the Middle East and stabilize the situation there.
He plans to reiterate his appeal to Iran to refrain from reducing its commitments under the nuclear deal with world powers. Tehran has stepped up its uranium enriching activity.
Japan's Foreign Ministry says Iran requested the president's visit to Japan after Prime Minister Abe traveled to Tehran in June. It will be the first visit to Japan by an Iranian president since 2000.
イラン大統領 日本に到着 安倍首相と会談へ #nhk_news https://t.co/eDJ3YE1OX5
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月20日
イランのロウハニ大統領は、20日午後4時すぎ、政府専用機で羽田空港に到着しました。
イランの大統領が日本を訪問するのは2000年の当時のハタミ大統領以来、19年ぶり2回目で、このあと、ロウハニ大統領は安倍総理大臣との首脳会談に臨む予定です。
イランでは、去年5月、アメリカが核合意から一方的に離脱し、制裁を再開したことで原油の輸出が滞り、物価の高騰が市民生活を直撃していて、IMF=国際通貨基金はことしの経済成長率をマイナス9.5%と予測するなど経済は停滞しています。
イランとしては、アメリカの制裁で国内経済が厳しさを増す中、今回の訪問を通じて日本との経済関係を強化し事態の打開につなげたい考えです。
一方、核合意を巡ってイランは、離脱したアメリカへの対抗措置としてウラン濃縮活動を強化するなど合意の制限を段階的に破る措置をとっています。
これを受けて、イランの立場に理解を示してきたヨーロッパ各国でも非難が強まっていて、イランとしては日本との友好関係をアピールし国際的に孤立するのを防ぐねらいもあるとみられます。
Rouhani arrives in Japan for talks with Abe https://t.co/mwfZdCIJRP
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年12月20日
日イラン首脳会談始まる 中東への自衛隊派遣検討 説明へ #nhk_news https://t.co/9Iw3oH5KRw
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月20日
イランのロウハニ大統領は、21日までの2日間の日程で日本を訪れていて、20日夜6時すぎから2時間余り、総理大臣官邸で、安倍総理大臣との首脳会談が行われました。
冒頭、安倍総理大臣は「中東地域の緊張の高まりが継続していることを強く懸念している。日本としては、地域の緊張緩和と情勢の安定化のためにできるかぎりの役割を果たしていく」と述べました。そのうえで、「イランには、核合意を完全に履行するとともに、地域の平和と安定のために建設的な役割を果たしていくことを強く期待する」と述べました。
これに対し、ロウハニ大統領は、「中東地域、ペルシャ湾岸地域の平和と安定は、わが国にとっても非常に重要だ」と述べました。
そして、「核合意は非常に重要だが、アメリカの一方的で非合理的な離脱を強く非難する。日本をはじめ世界各国が合意の維持に向けて努力することを願う」と述べました。会談は、少人数での会合に続いて、人数を拡大して行われ、安倍総理大臣は、日本に関係する船舶の安全確保に向けた情報収集態勢を強化するため、中東への自衛隊の派遣を検討していることを説明し、理解を求めたものと見られます。
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「わが国は、原油の輸入のおよそ9割を中近東地域に依存しており、この地域における船舶の安全が重要なことは明らかだ。こうした観点から、わが国に関係する船舶の航行安全を確保する日本独自の取り組みとして、情報収集態勢を強化するための自衛隊の活用を検討しており、20日の首脳会談でも日本の取り組みを丁寧に説明することにしている」と述べました。
河野防衛大臣は閣議のあとの記者会見で「これまで、たびたびイランに対しては、透明性を持って、自衛隊派遣の検討の前提や、状況といったことを説明してきているので、イラン側には、そうしたことを踏まえて理解をいただけるのではないかと思っている」と述べました。
公明党の山口代表は記者団に対し「イランは長年の日本の友好国で、航行の安全確保のために理解と協力を得る外交努力が重要だ。自衛隊の派遣についても、イラン側の理解をぜひ求めてほしい。アメリカ側は新たな合意形成を望んでいて、イランも多国間で航路の安全を確保すべきだという構想を主張するなど共通項がある。丹念に、より大きな合意形成に導くべく突っ込んだ話し合いを期待したい」と述べました。
Abe, Rouhani holding talks https://t.co/Nm2UO0x0SJ
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年12月20日
Abe pledges to help stabilize Middle East https://t.co/q29UkoV8yu
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年12月20日
Prime Minister Shinzo Abe has told Iranian President Hassan Rouhani that Japan will contribute as much as possible to easing tensions and stabilizing the situation in the Middle East.
Abe and Rouhani held talks in Tokyo on Friday, the first day of the president's two-day visit to Japan.
Abe said at the start of the summit that he is deeply concerned about rising tensions in the Middle East and he pledged to help de-escalate them.
Abe urged Iran to fully comply with the nuclear deal the country signed with world powers, and play a constructive role in regional peace and stability.
Rouhani said peace and stability in the Middle East and the Persian Gulf region are crucial for Iran.
He also said the nuclear agreement is very important, but condemned what he calls the unilateral and irrational withdrawal of the United States.
He expressed hope that Japan and other countries will make efforts to keep the agreement alive.
The summit began with the two leaders and a small number officials, with more people joining later.
Abe is believed to have explained Japan's plan to send its Self-Defense Forces to the Middle East to boost information-gathering capabilities to ensure the safety of ships with ties to Japan.
Substantive, friendly and frank summit between President @HassanRouhani and Prime Minister @AbeShizo: further strengthening bilateral, regional and global cooperation.
— Javad Zarif (@JZarif) December 20, 2019
Also grateful to our Japanese hosts for celebrating the winter solstice with us. #Yalda pic.twitter.com/60dtJ8NgBJ
米 イランの人権状況を強く非難 政府高官への新たな制裁発表 #nhk_news https://t.co/OJCQH6Im9e
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年12月20日
アメリカのポンペイオ国務長官は19日、国務省で演説し、イランでは、先月の反政府デモに対する当局の取締りで1000人以上が死亡したおそれがあるとしたうえで、「イランによる人権の侵害は受け入れられないばかりか邪悪で間違った行為だ」と強く非難しました。
そして、イランに対する新たな制裁を発表し、人権活動家などに死刑など過酷な刑を言い渡した裁判官2人の資産を凍結するとしたほか、デモの弾圧などに関わったイラン政府の高官やその家族へのビザの発給を制限することを明らかにしました。
そのうえでポンペイオ長官は「イランが人権を尊重すれば非合法な政権だという汚名はそそがれる。それぞれの国の指導者が国民を尊重すれば国と国との関係も強くなる」と述べ、アメリカとの関係の改善には人権の尊重が必要だという考えを示しました。
トランプ政権はイランとの対話を模索する姿勢を示す一方で、イランの企業や高官への制裁を相次いで発表し、引き続き強硬な姿勢を示しています。
US slaps new sanctions on Iran over human rights https://t.co/JjCrHeHjaz
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2019年12月20日