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茂木外務大臣は就任以来初めて平和条約交渉の責任者としてラブロフ外相との本格的な交渉に臨みました。

およそ2時間半にわたる会談のあと行われた共同記者発表で、茂木大臣は「協議では、平和条約交渉について最も時間を割いて議論し、基本的立場の違いを埋めていくための議論の進め方について突っ込んだやり取りができた。双方が受け入れられる解決策を見いだすべく協議項目を整理し、さらなる進展につなげていきたい」と述べました。

これに対しラブロフ外相は「ロ日両国の利益に合致し、両国の国民と議会によって支持され、受け入れられる合意を目指すため、両国の関係全体を質的に新しいレベルに引き上げることが必要だ。この課題は簡単ではないが、かなり長期的に地道な作業を行う用意がある。両国の立場を、どのように接近させればいいのか、双方の外務省の次官級で協議するよう指示した」と述べました。

また両外相は、北方領土での共同経済活動について、ことし実施した試験的な観光ツアーなどの結果を踏まえつつ、来年の本格実施に向けて調整を進めることで一致しました。

一方、茂木大臣は、北方領土周辺海域で日本漁船5隻が拿捕されたことについて「日本の立場を申し入れ、人道的観点からも、乗組員と船体の速やかな帰港を求めた」と述べました。

ラブロフ外相は「日本政府に対して、日本の漁業者が日ロで取り決めた協定の手続きを守り、既存の規則に違反しないよう、措置をとるように求めた」と述べました。

The foreign ministers of Japan and Russia have agreed to work on an agenda to be discussed in bilateral peace treaty negotiations.

Japan's Toshimitsu Motegi and Russia's Sergey Lavrov held a joint news conference in Moscow on Thursday after meeting for about two and a half hours.
Motegi said both sides spent the largest part of the meeting discussing the peace treaty negotiations. He said they had in-depth talks on how to proceed with negotiations to narrow the gap between the basic positions of both countries.

Motegi said the two nations will sort out items to be discussed in the negotiations in order to achieve a solution acceptable for both sides.

Lavrov said the two countries have to qualitatively elevate bilateral relations to a new level. He said that is necessary to reach an agreement that will meet the interests of both nations and gain support and acceptance from their peoples and parliaments.

Lavrov said Russia is ready to engage in long-term efforts, although the work ahead will not be easy. He said the ministers have instructed their deputies to hold consultations on how to narrow the differences in the positions of both nations.

Motegi and Lavrov also agreed to coordinate to conduct joint economic activities on Russian-held islands in full swing next year.

Earlier this year, a Japanese group visited two of the four islands on a trial sightseeing tour, which was one of the projects to promote joint economic programs.

Russia controls the four islands. The Japanese government maintains the islands are an inherent part of Japan's territory. It says the islands were illegally occupied after World War Two.

The two countries have never signed a peace treaty after the war because of the territorial issue.

Motegi also referred to the five Japanese fishing boats that were seized by Russian authorities in waters near the islands on Tuesday.

He said he explained Japan's stance and called for a prompt return of the ships and their crews.

This is Motegi's first full-blown negotiation with Lavrov on the peace treaty issue after becoming foreign minister in September.

茂木外務大臣は19日、就任以来初めてロシアのラブロフ外相と本格的な平和条約交渉に臨み、双方が受け入れ可能な解決策を見いだすために協議項目を整理していくことで一致しました。

また、北方領土での共同経済活動について、ことし実施した試験的な観光ツアーを踏まえ、来年の本格実施に向けて、局長級の作業部会を来月開催することを確認しました。

そのうえで、来年2月にドイツでの国際会議に合わせて次の外相会談を行う方向で一致したほか、首脳会談の日程を調整していくことも確認しました。

一方、茂木大臣は、北方領土周辺海域で日本漁船が拿捕(だほ)されたことに抗議し、乗組員の速やかな帰港を求めました。

会談後、茂木大臣は記者団に対し、平和条約交渉について「ロシア側が提起したあらゆる論点について日本の立場は詳細に伝えた。率直でいい会談ができた」と述べました。

一方、共同記者発表でラブロフ外相は、平和条約の問題をめぐって詳細に意見を交わしたことを明らかにし「建設的で充実した交渉が行われた」として、一定の評価を行いました。

そのうえで「ロシアは、真剣に、地道に、そして長期的に取り組んでいく用意がある」と述べ、日本側と平和条約交渉を重ねていく考えを示しました。

プーチン大統領も19日行われた記者会見で、平和条約交渉について「『引き分け』でなければならない」と述べて、柔道の「引き分け」という日本語を再び使って、日ロ双方が受け入れ可能な解決策を見いだすべきだとする立場を確認しました。

ただ、実質的に交渉を進展させるかどうかは、米ロの対立が深まるなか、アメリカと強固な同盟関係にある日本が、ロシアが抱く安全保障上の懸念にどこまでこたえるかや、国連などの国際舞台でロシアと協力する用意があるのかなどを見極めながら判断するとみられます。

ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の記者会見を開き、4時間余りにわたって、内外のメディアの質問に答えました。

このうち、日本との平和条約交渉については「日本の指導者との間に信頼関係があり、ともに出口を模索している」としたうえで、「『引き分け』でなければならない」と述べて、柔道の「引き分け」という日本語を再び使って、日ロ双方が受け入れ可能な解決策を見いだすべきだとする立場を確認しました。

一方で、アメリカが将来的に地上発射型の中距離ミサイルのアジアへの配備を目指していることについても言及し「島々にアメリカの新しい攻撃兵器が配備されないという保証はどこにあるのか」と指摘して、島々を日本に引き渡した場合、日米同盟によってアメリカ軍が展開することにあらためて懸念を示しました。

またプーチン大統領は、ロシアが中国のミサイル警戒システムの構築を支援するなど軍事協力を深めていることについて「軍事同盟を結ぶ計画はない」と述べたうえでアメリカと日本、韓国が軍事同盟をつくろうとしているようだ。非生産的でよいことにはならない」と述べました。

Russian President Vladimir Putin has confirmed that he wants his country and Japan to pursue a mutually acceptable solution in peace treaty negotiations.

Putin held an annual end-of-year news conference in Moscow on Thursday. He fielded questions from Russian and foreign media for more than four hours.

Regarding peace treaty negotiations with Japan, Putin said he had a relationship of trust with Japan's leader and that they are exploring an exit.

Putin used the judo term "hikiwake," meaning a draw, when he reiterated his position that the two nations should seek a solution acceptable to both. He also used the word years ago when discussing a territorial issue over Russian-held islands claimed by Japan.

Russia controls the islands. The Japanese government maintains the islands are an inherent part of Japan's territory. It says the islands were illegally occupied after World War Two.

The territorial issue has prevented the two countries from signing a peace treaty since the end of the war.

Putin also touched on the US intention to deploy ground-based intermediate-range missiles in Asia following the expiration of a bilateral arms control treaty banning them. The Intermediate-Range Nuclear Forces Treaty, or INF, expired in August.

Putin suggested that no one can guarantee Washington won't deploy a new offensive system on any island if Russia hands it over to Japan. The US has a security alliance with Japan.

Putin denied planning to form a military alliance with China despite Moscow helping Beijing establish a missile-attack warning system.

He said the US, Japan, and South Korea are seemingly trying to create a military alliance, but that the move will be counterproductive.

#日露

モスクワの中心部にある治安機関、連邦保安庁の本部の近くにある関連施設の建物が19日午後6時ごろ、銃で武装した男に襲撃されました。

ロシアで重大な事件を担当する捜査委員会によりますと、これまでに連邦保安庁の職員1人が死亡し、関係者と市民1人の合わせて5人がけがをしたということです。

襲撃した男は駆けつけた特殊部隊によってその場で殺害されたということです。

連邦保安庁では男の特定を急ぐとともに、ほかに襲撃に関与した人物がいないかなど事件の背景について詳しく調べています。

現場はプーチン大統領の執務室があるクレムリンからおよそ1キロしか離れておらず、インターファクス通信によりますと、襲撃が起きた時、大統領はクレムリンにあるホールで治安機関の職員の記念日を祝う行事に出席していたということです。

銃撃の瞬間を目撃したという男性は「銃を撃つ人物がいるのが遠くから見えた。自動小銃を持ち、弾倉を何度も付け替えてあちこちの方向に絶え間なく撃ち続けていた」と話していました。

また、発生当時に近くのカフェにいたという別の男性は「銃声が聞こえたあと、人々が逃げ込んできて怖くなった」と話していました。

銃撃の瞬間に現場近くで撮影されたとみられる映像では、「バーン、バーン」という、銃声と思われる大きな音が連続して聞こえました。そして、近くにいた人たちが「ここから離れろ」などと声をあげ、建物のかげに身を隠す人の姿も見られました。

その後、現場には多くの警察車両が集まり、周辺の道路は通行を規制されて、武装した警察が警戒にあたっていました。

また、現場近くにある地下鉄の駅の入り口では警察が柵を設け、そばに集まっていた報道陣も退去させるなど緊迫した雰囲気に包まれていました。

ロシアの連邦保安庁は、FSBと呼ばれる治安機関で、外国によるスパイ活動をはじめテロ組織や過激派の活動を取り締まるほか、国境警備も担っています。

前身はプーチン大統領もかつて勤務していた旧ソビエトの治安機関KGB=国家保安委員会です。

2010年には、今回の銃撃現場に近い連邦保安庁の最寄りの地下鉄の駅で、朝の通勤時間帯に自爆テロが起きて乗客など20人以上が死亡し、連邦保安庁の職員や関係者を狙ったとの見方も出ていました。

Russia's Investigative Committee says one person was killed and at least five others were wounded when a man opened fire near the headquarters of the country's main security agency.

The shooting in central Moscow occurred at around 6 p.m. on Thursday.

The committee says the person killed was an employee of the Federal Security Service, or FSB. It adds that a special forces unit killed the attacker at the scene.

The FSB is trying to identify the gunman and determine whether he had any accomplices.

The shooting took place only about 1 kilometer from the Kremlin. Interfax news agency reports President Vladimir Putin was attending an event celebrating the work of the security services when the incident occurred.

この事件は、ロシアの首都モスクワの中心部で19日午後6時ごろ、治安機関の連邦保安庁の本部近くにある関連施設の建物が、銃で武装した男に襲撃されたものです。

これまでに連邦保安庁の職員1人が死亡しほか、関係者と市民1人の合わせて5人がけがをし、襲撃した男は、駆けつけた特殊部隊によってその場で射殺されました。

ロシアでは、12月20日は「治安機関職員の日」となっていて、ふだん、厳しい任務にあたる職員に感謝の気持ちを示すことが慣例となっています。

襲撃事件が起きた19日夜は、その前夜にあたり、プーチン大統領が、およそ1キロ離れたクレムリンのホールで連邦保安庁や対外諜報庁といった治安機関のトップとともに記念の式典に出席していました。

男の人定など詳しいことは明らかになっていませんが、記念日の前日に治安機関の象徴とも言える連邦保安庁を標的にしていることから、ロシアでは、治安機関全体に対し挑発や抗議をするねらいがあったのではないかという見方が出ています。

男に関して公式な発表はありませんが、ロシアの複数のメディアは20日、射殺されたのはモスクワ郊外に住む39歳の男だと伝えました。

報道によりますと、男は警備会社などで働いていましたが最近は仕事をしておらず、この4年ほどは射撃クラブに所属して射撃を趣味にしていたということです。

ロシアで20日は「治安機関職員の日」にあたり前夜にあたる19日夜は、みずからも治安機関出身で連邦保安庁長官もつとめたプーチン大統領が記念の式典に出席し、ことしも30件以上のテロ計画を未然に防ぐことができたと治安機関の功績をたたえていました。

捜査当局は男の自宅を捜索するなどして動機や背後関係を調べています。

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