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アメリカ国防総省のホフマン報道官は29日、声明を出し、イランが支援するイスラムシーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」が、イラクとシリアに築いていた武器庫や指揮所など合わせて5つの拠点に対し、精密攻撃を行ったと明らかにしました。イラク北部で今月27日、アメリカ軍の兵士らが駐留する基地がロケット弾攻撃を受けたことへの報復だとしています。

これに対し、イラン外務省は30日、ムサビ報道官の声明を発表し、アメリカ軍のイラク攻撃は明確なテロ行為だ。テロとの戦いというアメリカの主張はうそだ」として強く非難しました。

また、今回の攻撃をめぐって、アメリカ側が「イランやその代理勢力はアメリカなどに対する攻撃をやめなければならない」としてイランを名指ししたのに対し、イラン側は、アメリカはこの非合理な措置への責任を負わなければならない」と反発しています。

今後、イラン側が、攻撃を受けた武装組織への支援を強化する可能性もあり、アメリカとイランとの緊張が高まる懸念が強まっています。

イランの精鋭部隊、革命防衛隊は30日、国営通信を通じて、ペルシャ湾のアブ・ムーサ島の近くで燃料を密輸していた疑いで、1隻の船を拿捕したと発表しました。

船籍や運航会社などは、明らかにされていませんが、この船には130万リットル余りの燃料が積まれており、マレーシア人の船員16人が拘束されたということです。

イランではアメリカによる経済制裁の影響で燃料などの価格が近隣国に比べて安いため、密輸が横行しており、輸送船やタンカーがたびたび拿捕されています。

ペルシャ湾やホルムズ海峡では、アメリカが主導する有志連合がサウジアラビアなどとともに、船舶の安全確保のためとして、監視活動を始めています。

イランとしては、こうした拿捕などを通じてこの海域の治安維持を、みずからが担う姿勢を内外に示すねらいもありそうです。

#地域の安全保障

サウジアラビアでは、ムハンマド皇太子が主導する経済改革の一環で、女性の車の運転や映画館などの娯楽が解禁されるなど、規制緩和が進められています。ただ、服装については男女とも肌の露出を避ける必要があり、特に女性は全身を覆うアバヤと呼ばれる服装の着用が通例となっています。

サウジアラビアの首都リヤドの警察は、公共の場で不適切な服装を着用したなどとして、28日までの5日間で200人近くの男女を検挙したと発表しました。

欧米のメディアは、この規模での検挙は改革が始まって以来初めてだと伝えていて、政府としては、保守派に配慮して、行き過ぎた行為に歯止めをかけ、改革を進めることに理解を得るねらいがあるものとみられます。

サウジアラビアでは、日本人を含む外国人への観光ビザがことし9月に解禁されましたが、服装への配慮は外国人観光客も必要で、現地の日本大使館も女性については、アバヤの着用を勧めています。

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