https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

アメリカ議会下院は、12月18日、ウクライナ疑惑をめぐる権力の乱用と議会への妨害でトランプ大統領を弾劾訴追する決議を、野党・民主党の賛成多数で可決しました。

これについてペロシ下院議長は14日声明を出し、弾劾訴追する決議を議会上院に送るための採決を15日に議会下院で行うと明らかにしました。

議会下院は民主党が多数派を占めるため、決議を送ることが賛成多数で可決される見通しです。

弾劾訴追の決議をめぐって、ペロシ議長はこれまで議会上院では公正な裁判が行われないおそれがあるとして送付を遅らせ、裁判に新たな証人を呼ぶことなどを求めてきましたが、議会上院の主導権を握る共和党は裁判を迅速にすませる姿勢を崩しておらず、民主党からも早く決議を送るべきだという声があがっていました。

これを受けて議会上院の共和党トップ、マコネル院内総務は記者団に対し、今週、弾劾裁判に向けた準備を進めたうえで来週21日にも議会上院で裁判が実質的に始まるという見通しを明らかにしました。

議会上院は共和党が主導権を握っているためトランプ大統領が罷免される可能性は低いとみられていますが、裁判の内容次第では秋の大統領選挙に影響を与える可能性があり、裁判の進め方をめぐって与野党の駆け引きが続きそうです。

来月3日にアメリカ中西部アイオワ州で行われる党員集会を前にした野党・民主党のテレビ討論会が14日、アイオワ州デモインで有力候補6人が参加して行われました。

討論ではトランプ政権がイランの革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害し、中東情勢が緊迫化したことを受けて、最高司令官としての資質や、安全保障政策が大きなテーマとなりました。

このうち、2002年のイラクへの武力行使を議会が認めたことをめぐり、サンダース上院議員は自分は反対票を投じたと強調したうえで「われわれの仕事は国際紛争を外交で解決するために、世界を団結させることだ」と訴えました。

さらにウォーレン上院議員は、軍事力の行使に否定的な考えを示し、中東からアメリカ軍の撤退を進める必要性を訴えました。

これに対しバイデン氏は、イラクへの武力行使に賛成票を投じたことは「間違いだった」と認める一方、テロとの戦いを続けるためには中東地域で一定の戦闘部隊の維持が必要だと訴えるなど、政策の違いが鮮明になりました。

政権奪還を目指す民主党は、12人が党の指名を争う異例の混戦となっていて、候補者選びの流れを大きく左右するとされるアイオワ州では、世論調査でバイデン氏とサンダース氏に加え、最年少37歳のブティジェッジ前サウスベンド市長と、ウォーレン氏の上位4人の接戦となっています。

各候補者はアイオワ州にひんぱんに入って支持拡大に力を入れており、指名獲得を目指した戦いは激しさを増しています。

今月21日からスイスで行われるダボス会議を主催する世界経済フォーラムは14日、アメリカのトランプ大統領が会議に出席すると発表しました。

トランプ大統領はおととし、ダボス会議アメリカの大統領として18年ぶりに出席し、みずからの経済政策の正当性を主張しました。

今回2年ぶりとなる出席で、トランプ大統領はスピーチや要人との会談を行う予定となっていて、中国との貿易交渉の第1段階の合意や拡大する国内景気について、成果をアピールするとみられます。

会議ではイランのザリーフ外相が出席を見合わせましたが、今月イランの司令官を殺害したトランプ大統領の判断に疑問の声も上がる中、各国の政財界のリーダーからの反応に関心が集まります。

このほか、トランプ大統領は会議の主要テーマとなる環境問題についても各国と対立していて、どのような主張を行うのか注目されます。