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27日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて1190ドル95セント安い2万5766ドル64セントでした。値下がり幅は過去最大です。

この日は新型コロナウイルスの感染拡大が続き、アメリカでも感染経路が不明な患者が見つかったことから、取り引き開始直後から大きく値下がりし、取り引き終了にかけて、さらに下げ幅を拡大しました。ダウ平均株価の値下がりは、これで6日連続です。

今週に入ってからの値下がり率は11.5%で、アメリカメディアは、「これほどの値下がり局面はリーマンショック直後の2008年10月以来だ」と伝えています。

一方、金融市場では投資家がリスクを避けようと、安全とされる債券市場に多くの資金が流れ込み、長期金利の目安となるアメリカの10年物国債の利回りが過去最低を更新したほか、金の価格も7年ぶりの高値水準まで値上がりしています。

また、経済活動の停滞で需要が減るとして、原油価格は大きく値下がりしました。市場関係者は、「新型コロナウイルスの感染拡大が続き、今のところ、安心材料が見当たらない状況だ。金融市場の動揺は当面続くのではないか」と話しています。

ひときわ大きな影響を与えているのが、これまで株価をけん引してきたIT大手、アップルとマイクロソフトの株価下落です。2社とも新型コロナウイルスの影響で業績が悪化する見通しを示したことがきっかけでした。

このうち、マイクロソフトは26日、新型コロナウイルスの感染拡大で来月まで3か月間のパソコン部門の売り上げが当初の見込みを達成できないと発表しました。このため、マイクロソフトの株価は27日だけで7%以上下落し、今週で見ると11.4%の値下がり率を記録しました。

さらに、生産、売り上げとも「中国との関わりが最も大きい」とされるアップルも、来月までの3か月間の売り上げが見込みを達成できないと発表していて、今週の株価の値下がり率は12.6%でした。

2社ともダウ平均株価を構成する企業で、時価総額アメリカ企業の中で1位と2位となっています。

これらの企業の株価の伸びに後押しされ、ダウ平均株価は今月12日には最高値となる2万9551ドル42セントを記録しました。それから僅か2週間で急落した株式市場では、今後も中国からの部品の供給などが滞って、関連企業の業績が大幅に悪化するのではないかという懸念があがり、株価の低迷が続きそうです。

#マーケット

27日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価の値下がり幅が1190ドル余りと、1日としての過去最大を記録し、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念を受けた世界的な株安の連鎖に歯止めがかかっていません。

これについてトランプ大統領ホワイトハウスで大統領選挙に向けた野党・民主党の候補者選びに投資家が不安になっているのが理由だと説明したうえで、「ウイルスに対してわれわれは非常に専門的で熱心に取り組んでいる」と述べ、新型コロナウイルスへの対策は万全だと強調しました。

トランプ大統領は前日にも、政権をあげてウイルス対策に取り組む考えを強調しましたが、その後、アメリカ国内で感染経路がわからない患者が初めて見つかったことから、市場に動揺が広がりました。

秋の大統領選挙での再選を目指し、経済面の成果をアピールしたいトランプ大統領としては今回も投資家の警戒感の火消しにつとめた形ですが、思惑どおりに市場が沈静化するかどうかは不透明です。

トランプ大統領は27日、ホワイトハウスに黒人のビジネスリーダーや宗教指導者、それに軍の関係者など数百人を招待しました。

この中でトランプ大統領「わが国は偉大なアメリカの再起のさなかにある。われわれは多くの雇用を創出し、黒人の失業率は史上最低となっている」と述べ、みずからの経済政策が効果をあげていると強調しました。

これに先立ってトランプ陣営は26日、秋の大統領選挙に向けて南部フロリダ州ノースカロライナ州、それに東部ペンシルベニア州など、重要州に黒人の有権者を対象にした選挙活動の拠点を設けると明らかにしました。

4年前の大統領選挙では、黒人の88%が民主党クリントン氏に投票した一方、トランプ氏に投票したのは8%とされています。

トランプ大統領は、秋の大統領選挙に向けた民主党の候補者選びが熱を帯びる中、このところ黒人への働きかけを強めていて、再選に向けて民主党の支持基盤を切り崩すねらいがあるとみられます。

ニューヨークで27日に行われた集会には、長年、与党共和党の選挙戦略の策定に携わってきたコンサルタントら6人が出席し、活発に意見を交わしました。

この中で、ブッシュ元大統領(第43代・子)や故マケイン上院議員などの側近として選挙戦略を立案してきたスティーブ・シュミット氏が、「今の政権は責任を放棄し、品位をかなぐり捨て、善悪の基本的な概念がわからなくなっている」トランプ大統領を厳しく批判しました。

そのうえで、「われわれはそれを受け流すのではなく、積極的に止めなければならない」と述べトランプ大統領の再選を阻むために、ほかの候補者への投票を訴えました。

ことし11月の大統領選挙に向けて、候補者選びが続く民主党では、ブティジェッジ氏やバイデン氏、それに、ブルームバーグ氏など中道派の候補者がトランプ大統領に不満を持つ共和党員に向けて、みずからに投票するよう、積極的に呼びかけています。

こうした中、共和党員の間では90%近い支持を得ているトランプ大統領が、党内の支持を盤石にできるのかどうかが、今後の焦点となっています。

集会に参加したひとりで、共和党本部で選挙対策に携わってきたステスロー氏は、トランプ大統領は、アメリカの将来にとって差し迫った危機であり、選挙戦略に携わってきたひとりとして声をあげたいと思った。トランプ大統領に不満を感じている人たちには、仲間がいるということを伝えたい」と話していました。

#米大統領