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国営の新華社通信などによりますと、福建省泉州で今月7日の夜、ホテルが突然、倒壊し、71人が巻き込まれました。

このホテルには新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐとして、湖北省などから訪れた人たちが経過観察のため隔離されていました。10日午前までに61人が救出されましたが、このうち20人が死亡し、消防が救助活動を続けています。

これについて中国政府で緊急対応に当たる部門の担当者が10日の会見で、建物が違法に建設され改修されていたとしたうえで「地方政府の関係部門が管理監督責任を果たさず、長期にわたりリスクが隠される抜け穴ができていた」と述べ、原因の究明と責任の追及を行う考えを示しました。

ホテルをめぐっては中国メディアが、吹き抜け構造だった4階建ての建物の内部にフロアや部屋を増築して7階建てにしていたと伝えていて、中国のSNS上では批判の声が出ていました。

中国政府としては中央に批判の矛先が向かわないよう、神経をとがらせているものとみられます。

工場の排気などにはエアロゾルという小さい粒子が含まれていることが多いとされ、太陽光の反射をもとに人工衛星から観測できるため地球規模の大気汚染の目安とされています。

東北大学の工藤純一教授の研究グループは、新型コロナウイルスの感染者が相次いだ湖北省を含む、中国の広い範囲で人工衛星の画像からエアロゾルを分析しました。

その結果、「春節」の連休が明けた先月4日の画像では、黄色で示されたエアロゾルが各地で見られ、場所によっては濃い黄色になってエアロゾルが高濃度で存在していることが分かります。

その1か月後の今月5日の画像では、濃い黄色はほとんどなくなり、薄い黄色がわずかに確認できる程度に変化しています。

例年、春節の連休が明けると、工場が生産を再開して濃い黄色が増えるはずが、逆に減っていて、研究グループでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で経済活動が低下したため、大気汚染物質が減ったとみています。

工藤教授は「長年研究してきているがこの時期の中国でこうした現象が見られるのは初めてだ。感染拡大の影響が見て取れるもので驚いている」と話しています。

中国外務省によりますと、この中でディマイオ外相は、イタリアで感染が急速に広がっている状況を説明したうえで、医療物資や設備の不足に直面しているとして支援を求めたということです。

これに対し、王毅外相は「中国での感染が最も深刻だったとき、イタリアが行ってくれた支援をわれわれは忘れない。中国も医療物資の需要はまだ多いが、困難を克服しつつある」と述べたうえで、イタリアに対しマスクなどの医療物資を提供する考えを示しました。さらに、イタリア側から要請があれば、中国から医療チームを派遣する用意があることも伝えました。

中国は、これまでも日本をはじめ、感染者が多いイランや韓国に医療物資の支援を行っていて、自国での感染が収まりつつあるとして、次第に新型コロナウイルス対策の支援国としての立場を国際社会にアピールし始めています。

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