https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

感染者数が16万人を超えて国別で最も多いアメリカでは、全米50州のうち34の州と首都ワシントンで、食料品の買い出しや、警察と医療従事者の仕事など一部を除いて市民は自宅待機を義務づけられています。

このうち感染者数が全体の半数近くを占めるニューヨーク州のクオモ知事は31日の記者会見で、前の日から感染した人の数が9000人余り増えて7万5795人となり、増加のペースが収まっていないと説明しました。

そのうえでクオモ知事はCNNでニュースキャスターを務める弟の感染が確認されたことを明らかにし、「自分は感染しないと思うのは間違いだ。ウイルスは分け隔てなく襲ってくるので家にいてほしい」と述べ、改めて市民に協力を呼びかけました。

また、増え続ける感染者に対応するベッドや人工呼吸器の確保も緊急の課題となっていて、ニューヨークに到着したアメリカ海軍の病院船や大型展示場を改装した仮設病院、セントラルパークに設置された重症者用の野営病院の運用が始まりました。

さらに人工呼吸器1万7000台をアメリカと対立する中国に発注するなど、ニューヨーク州は感染拡大のピークに向けた対応を急いでいます。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は31日、テニスの四大大会の1つ全米オープンの会場となっている「ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター」で記者会見し、施設内に350の病床を設置して新型コロナウイルスに感染した患者の受け入れを始めることを明らかにしました。

ニューヨーク市内では、31日、感染者が前の日から5000人以上増えて4万3000人を超えており、デブラシオ市長は、「来週が境目だ。今週より来週は大幅に増える」と述べ、来週以降、患者の数はピークに達するという見方を示し、医療態勢の拡充を急ぐ考えを強調しました。

またデブラシオ市長は、アメリカで死亡した感染者の数が2001年にニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者の数を超えたことに言及し、事態の深刻さを訴えました。

新型コロナウイルスの感染者が急増するニューヨークでは、市内のホテルが医師や看護師をはじめとした医療従事者に無償で部屋を提供する動きが広がっています。

ニューヨーク市内の高級ホテル、フォーシーズンズホテルは先週から希望する医療従事者に対し、無償で部屋を提供すると申し出ています。

また、プラザホテルやセントレジスホテルといったニューヨークを代表する高級ホテルも、部屋の提供を申し出ているほか一部のホテルは部屋を軽症患者の隔離場所として提供することを表明しています。

このほか、アメリカの大手航空会社デルタ航空や、ジェットブルー医療機関の支援のため感染者が多い都市へ向かう医療従事者に対し無料で航空券を提供するなど、医療現場の医師や看護師らを支援する動きが広がっています。

#黒服

アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、ジョンズ・ホプキンス大学の先月31日時点のまとめで、感染者は全米で18万9000人を超え、死亡した人は3900人となっています。

トランプ政権の対策本部は31日、ホワイトハウスで記者会見し、感染症の専門家のバークス氏は、アメリカの研究機関の分析などをもとに、国民が外出を控え人との接触を避けるなどの措置をとっても、死亡する人が10万人から20万人に上る可能性があるという見方を示しました。

アメリカではニューヨークやその周辺のほか、中西部ミシガン州や南部ルイジアナ州などでも感染者が急増していて、記者会見に同席したトランプ大統領「われわれは非常に厳しい2週間を経験することになるだろう」と述べ、感染の広がりに危機感を示しました。

トランプ政権は先月、国民に向けて行動指針を明らかにし、10人を超える集会に参加しないことや不要不急の外出を控えることなどを呼びかけていて、トランプ大統領は「生死に関わる問題だ。アメリカ国民は指針を守ることが極めて重要だ」と述べ、今後30日間この指針に従うよう国民に強く促しました。

アメリカ中西部ミシガン州では、31日までに7615人が新型コロナウイルスに感染し、死亡した人は259人にのぼり、アメリカメディアによりますと、死者の数は東部のニューヨーク州ニュージャージー州に次いで3番目に多くなっています。感染拡大を受けて、ミシガン州のホイットマー知事は州の医療体制がひっ迫しているとして、ツイッターで支援を呼びかけました。

投稿された動画の中でホイットマー知事は「アメリカに住む医療従事者の皆さん、ミシガン、特にデトロイトはあなたを必要としています。新型コロナウイルスから命を守るため、医師や看護師などを募集します」と全米の医療従事者に呼びかけています。

アメリカ海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルトで、乗組員の新型コロナウイルスへの感染が確認されたことについて、アメリカの複数のメディアは船内で感染が急速に拡大し、空母の艦長が軍の上層部に緊急の支援を要請したと伝えました。

それによりますと、原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の艦長は、海軍の上層部に宛てて書簡を送り、船内は空間に制限があるため隔離措置がとれないと窮状を訴えたうえで「感染は現在進行形で急速に拡大している」と報告しています。

そのうえで「われわれは戦争にあるわけではなく、兵士が死ぬ必要はない。いま行動しなければ、兵士という最も信頼できる価値ある存在を守れない」として、乗組員を空母から降ろして陸上の施設内で隔離できるよう支援を要請しています。

およそ5000人を乗せて太平洋に展開していた「セオドア・ルーズベルト」は、先月下旬に乗組員3人の感染が確認され、現在はグアムに停泊していますが、メディアによりますと、感染者は70人以上に増加しているということです。

アメリカ海軍では横須賀基地に配備されている原子力空母「ロナルド・レーガンでも乗組員の感染が伝えられています。

エスパー国防長官は31日、アメリカのメディアのインタビューに対し、現在も2隻以上の空母が運用できる状態だとして、即応態勢への影響を否定しましたが、感染がさらに広がれば部隊の運用への影響は避けられないとみられます。

トランプ大統領は31日の記者会見で、金利が実質ゼロなのでお金を借りてインフラ整備するのに絶好の機会だ」と述べ、大規模な公共事業などインフラ整備を進める考えを示しました。

そのうえで、「2兆ドルを提案する。道路や橋をつくり直す。アメリカに投資する」と述べ、予算の規模を2兆ドル、日本円で210兆円程度を目指す意向を示しました。

アメリカでは、個人への現金給付や企業への資金の支援を盛り込んだ2兆2000億ドル、日本円で230兆円を超える過去最大規模の経済対策が成立したばかりですが、トランプ大統領としては、やつぎばやに対策を講じたい考えです。

新型コロナウイルスの感染拡大で景気への深刻な打撃が予想される中、野党・民主党からも追加の対策を求める声が上がっていますが、一方で、相次ぐ巨額の対策は、アメリカの国家財政にも影響を与えそうです。

秋のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の候補者選びは、中道派のバイデン前副大統領が、3月に行われたスーパーチューズデーなどで勝利を重ねて、指名獲得に近づき差を広げられた左派のサンダース氏は今後の選挙活動を見直す考えを示していました。

これについてサンダース氏は31日、NBCテレビのインタビューで、「厳しいことは認めるが、逆転の道はまだある」と述べました。そのうえで「私を支持する大勢の人たちがいる。戦いを継続するため残るべきだと考える草の根の強い運動がある」と述べ、選挙戦を継続していく考えを示しました。

民主党の候補者選びは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、各州の予備選挙が相次いで延期となり、一時休戦の状況が続いています。

勝利を決めたいバイデン氏は、サンダース氏に撤退を促そうと公立大学の授業料免除などサンダース氏が掲げる政策を一部受け入れる姿勢も示しましたが、サンダース氏は十分ではないとしていて、選挙戦を続けることでみずからの政策をさらに受け入れるよう迫るねらいもあるとみられています。

#米大統領