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中国湖北省武漢では去年12月に原因不明の肺炎患者が確認され、12月31日に地元の保健当局が初めてこの事実を公表しました。

この直前に患者を診察したという武漢にある湖北省中西医結合病院の張継先医師が国営メディアの取材に対し、患者のカルテを示しながら当時の様子を証言しました。

張医師は12月26日から29日にかけて原因不明の肺炎患者7人を診察したということで、患者に発熱や肺の異常などがみられたものの、インフルエンザや呼吸器の検査を行っても陰性で原因がわからなかったと振り返りました。

病院側が地元の疾病予防センターに報告すると、12月27日と29日に担当者が病院を訪れて感染症の調査を行ったと述べ「当局の対応は素早かった」と強調しました。

張医師はヒトからヒトへの感染リスクをもっと早く警告すべきではなかったかという指摘に対して「状況がはっきりしていない時に多くは語れない」と述べ、早い段階で警告しなかったのはやむをえなかったという認識を示しました。

今回国営メディアが張医師のインタビューを伝えた背景には、病院や当局の当初の対応に問題はなかったと強調して、初動の遅れに対する国際的な批判をかわしたいねらいがあるとみられます。

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