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WHOのテドロス事務局長は24日、スイスのジュネーブの本部で臨時の記者会見を開き、世界各地で臨床試験が行われている治療薬や、開発が進められているワクチンについて触れました。

この中で、かつて新型インフルエンザなどが広がった際の状況を踏まえて、「過去の経験では、せっかく治療薬やワクチンができあがっても、すべての人々に平等に配られなかった。そうしたことが再び起きるのを許すことはできない」と述べました。

そのうえで、「治療薬とワクチンなどの開発と製造、それに公平な分配を促進するための協力態勢を構築する。すべての人が必要なものを手に入れられるようにしなければならない」と述べ、治療薬やワクチンを世界各地に公平に届けるための協力態勢をつくると発表しました。

会見には、EUのフォンデアライエン委員長やドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領などをはじめ、AU=アフリカ連合のムーサ・ファキ委員長もビデオ中継を通じて参加し、全面的に支持する考えを示しました。

一方、WHOへの資金拠出の停止を発表したアメリカは参加せず、国際的な協力の強化に向けた足並みの乱れを改めて示す形となりました。

#EU

 国連のグテーレス事務総長に書簡を送ったのは、アメリカ議会上院外交委員会のリッシュ委員長のほか、与党・共和党の有力者を中心にした12人の上院議員です。

 書簡では、「WHOは、新型コロナウイルスが世界的に大流行する中で、中国政府に著しい敬意を払ったようだ」と主張。「WHOへの信頼を取り戻すには、より高い透明性、説明責任、改革が必要だ」として、国連に対し、独立した委員会を設置しこれまでのWHOの対応を評価するとともに改革に向けた提言を行うよう求めています。

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