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イスラエルでは議会で与野党の勢力がきっ抗し、この1年の間に総選挙が3度行われるなど政治の混乱が続いてきましたが、ネタニヤフ首相がことし3月以降、新型コロナウイルスへの対策で国がまとまる必要があるとして、野党側に協力を呼びかけた結果、17日、一部の野党勢力を取り込んだ大連立内閣が発足しました。

新政権には総選挙でネタニヤフ首相と議会第1党の座を繰り返し争ったイスラエル軍の元参謀総長ガンツ氏が国防相として入閣し、1年余り続いたイスラエルの政治の混乱はひとまず収束しました。

一方、ネタニヤフ首相は「数十万人のユダヤ人入植者が暮らすヨルダン川西岸におけるイスラエルの主権は重要な問題だ」と述べ、アメリカのトランプ政権がことし1月に発表した和平案に基づいて、パレスチナ暫定自治区のうち、ユダヤ人入植地を含むヨルダン川西岸の30%の土地をイスラエルに併合する考えを強調しました。

ネタニヤフ首相はトランプ政権の協力を取り付けて早い段階で併合を実行したい考えですが、パレスチナ側が反発を強め、国連やEU=ヨーロッパ連合などが慎重な対応を求める中、トランプ政権がどのように対応するかが注目されます。

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