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日本百貨店協会によりますと、先月の全国のデパートの売り上げは1208億円余りで、1年前も営業していた店どうしを比較すると72.8%減少しました。

売り上げの減少は7か月連続で、33.4%の減少だった3月を上回り、1965年1月の統計開始以来、最大の落ち込みを更新しました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って店舗の全館での休業や食品フロアを除いた休業が相次いだためで、とくに外国人旅行者の免税売り上げは98.5%減少しました。

また、今月に入ってから18日までの売り上げは、全国の主要な37店舗ではおよそ85%減少しています。

日本百貨店協会は「緊急事態宣言の解除に伴って営業再開や営業範囲の拡大を行う店舗が増えていくと予想される。感染拡大の第2波への懸念もあり楽観はできないが、今月後半は徐々に売り上げが回復していくことを期待したい」としています。

広島県福山市にあるデニム製品の縫製会社では、新型コロナウイルスの感染拡大でデパートなどが長期間、休業した影響で減少した売り上げを補おうと、布製マスクの生産に乗り出しています。

デニム生地の生産量が全国で最も多い福山市には、繊維関連の企業180社余りが集積し、このうち「NSG」は、アパレル会社から受注した高価格帯のジーンズなどデニム製品を作っています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で各地のデパートなどが休業したことから、アパレル会社からの受注が落ち込んでいて、今月の売り上げは去年の同じ月と比べて2割から3割減る見込みです。

さらに、この時期は秋冬用の衣料品の商談会が開かれ今後の受注が決まる時期ですが、ことしはほとんど開催されず、商談が進まないことから夏以降の売り上げについても不安を募らせています。

このため、従業員およそ30人のこの会社では少しでも売り上げを補おうと、先月からマスクの生産を始めました。

工場では、ふだんジーンズを作っているミシンを活用してデニム生地を縫い合わせてマスクを完成させていました。

来月からは医療用ガウンの生産にも乗り出し、工場の稼働率を少しでも上げる方針です。

縫製会社「NSG」の名和史普社長は「将来的な見通しは立てられない状況です。マスクや医療用ガウンなど必要なものを作って少しでも売り上げを補い、お役に立ちたい」と話していました。

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