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シリアでは内戦による経済の疲弊に加え、隣国レバノンの経済危機のあおりや、アメリカによる経済制裁の強化に向けた動きを受けて通貨が大幅に下落し、物価の高騰を招いて人々の暮らしが厳しさを増しています。

こうした中、少数派のイスラムドルーズ派の住民が多い南部の都市スワイダでは、7日から物価の高騰などに抗議するデモが続いていて、不満の矛先はアサド大統領にも向けられ、政権の支配地域では異例の反政府デモとなっています。

これまでのところ、治安部隊との衝突などは起きていませんが、現地の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、スワイダでは10日、政権を支持する人たちの集会も開かれ、反政府デモへの圧力が強まっているということです。

一方、シリア国営通信によりますと、アサド大統領は11日、ハミス首相を突然、罷免し、経済の悪化で人々の不満が高まる中、政権への批判をかわしたい思惑があるものとみられます。

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