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政府の経済対策で民間の金融機関による無利子・無担保融資が始まったことに連動して日銀の資金供給も増えました。

日銀は新型コロナウイルスの影響を受けた企業の資金繰りを支援するため、ことし3月、金融機関に金利0%で資金を供給する制度を導入して、積極的な融資を促してきました。

先月からは政府の経済対策として行われる無利子・無担保融資も制度の対象に加えました。

日銀は24日、制度を拡大してから初めて資金の供給を行いましたが、合わせて8兆2784億円に上りました。制度を拡大する前はおよそ1兆5000億円だったため、5倍余りに急増した形です。

資金繰りの支援枠は全体で110兆円規模に上るため、日銀は金融機関に積極的な融資を促していく方針です。

また、新型コロナウイルスの影響が長引くことも懸念される中、必要な場合には支援枠の拡大も検討することにしています。

日銀が3か月ごとに発表している「資金循環統計」によりますと、個人が保有する預金、株式、保険などの金融資産の合計は昨年度末に当たることし3月末の時点で1845兆円でした。

3か月前、去年12月末の時点から62兆円減少しました。

内訳をみますと、
▽「現金・預金」が1000兆円ちょうどで前の年に比べて2.1%増加したのに対し、
▽「株式」は178兆円で11.9%、
▽「投資信託」は63兆円で11.7%、それぞれ減少しました。

ことし2月から3月にかけては新型コロナウイルスの影響で世界的に株価が急落したため、個人が持っている株式や投資信託の資産額が目減りし、金融資産全体を押し下げた形です。

一方、民間金融機関による企業や個人に対する貸し出しの残高は、新型コロナウイルスの影響を受けた国内外の企業への融資が増えたことを背景に、年度末の時点で909兆円となり過去最高を更新しました。

#経済体制