国後島に「領土割譲禁止」の記念碑 ロシア憲法改正受け #nhk_news https://t.co/IVHPxYYDDc
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年7月3日
ロシアでは1日、憲法改正の是非を問う全国投票が行われ、賛成は8割近くにのぼり、憲法は改正されることになりました。
改正される憲法には「領土の割譲やそれを呼びかける行為は認められない」として、他国への領土の割譲を禁止する項目が新たに盛り込まれました。
これを受けて、ロシアが事実上管轄する北方領土の国後島では2日、島の行政当局や若者の団体によって、憲法改正の成立を記念する石碑が新たに設置されました。
記念碑には領土の割譲を禁止する項目の文言のほか、ロシアの地図が刻まれ、このなかには北方領土も含まれています。
国後島と色丹島を事実上管轄する行政府のブラセンコ地区長は「われわれの地区の住民は憲法改正に賛成した。島々は永遠にロシアの土地だ」と述べて、北方領土は引き渡さないとする強硬な立場をアピールしました。
憲法改正が決まったことを受けて、ロシアの外務次官は日本との平和条約交渉の継続は可能だと発言していますが、プーチン政権が後押しする愛国主義を背景に領土問題に対する強硬な世論が一段と高まっています。
茂木外務大臣は、閣議の後の記者会見で「ロシア側のさまざまな動きは、承知している」としたうえで、「平和条約交渉は政府と政府の間で進められる交渉だ。安倍総理大臣とプーチン大統領の合意に基づき、領土問題を解決して平和条約を締結するとの基本方針のもと、引き続き粘り強く交渉に取り組んでいきたい」と述べました。
ロシア 憲法改正も平和条約締結交渉なら継続 ロシア外務省高官 #nhk_news https://t.co/UKQfMZ68C0
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年7月2日
ロシアでは1日、プーチン大統領の続投を可能にすることや、他国に領土を割譲することを禁止する項目などを盛り込んだ憲法改正の全国投票が行われ、賛成が8割近くに上り、憲法は改正されることになりました。
憲法改正が、日本との交渉に与える影響について、モルグロフ外務次官は2日、国営のタス通信に対して「交渉のプロセスでいうと、私たちは島々についてではなく、平和条約の締結をめぐって話し合っている。これは、友好や協力についての条約であり、そのような交渉の継続は可能だ」と述べました。
ロシアとしては、日本と行っているのは領土交渉ではないと強調したうえで、幅広い友好関係を規定する平和条約の締結交渉であれば憲法改正に影響されず、続けることは可能だとの解釈を示したものです。
ロシアは、このところ日本とのあいだで経済協力だけでなく、新型コロナウイルスの感染が続くなか、医療分野での連携などにも関心を示しています。
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