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日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン容疑者が中東のレバノンに逃亡した事件で経由地のトルコでは、逃亡を助けた罪に問われている地元の民間航空会社の元幹部ら7人の初公判が開かれ、元幹部らはいずれも無罪を主張しました。

ゴーン元会長は保釈中の去年12月末、トルコの民間航空会社のプライベートジェットで日本からトルコを経由してレバノンに逃亡しました。

この航空会社の営業部長だったキョセメン被告やパイロットなど合わせて7人は、レバノンを拠点としている人物の依頼を受けてプライベートジェットでゴーン元会長を密航させたとして逃亡を助けた罪に問われています。

トルコのイスタンブールで3日、開かれた初公判で、キョセメン被告は「ゴーン元会長を乗せるとは知らなかった」としたうえで、事件前にみずからの銀行口座に日本円でおよそ3300万円の不審な入金があったことについては、別の業務で受け取った報酬を自分で入金したものだと主張しました。

このほか、パイロットや客室乗務員も「ゴーン元会長が乗っていたとは知らなかった」などと述べていて、7人の被告全員が無罪を主張しました。

ゴーン元会長をめぐっては、逃亡を助けた疑いでアメリカでも2人が逮捕され日本が身柄の引き渡しを求めています。

また、ゴーン元会長は逃亡先のレバノンに滞在しているとみられますが、レバノン政府が日本への引き渡しに協力する動きは伝えられていません。

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