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ドゥテルテ政権に対する批判的な報道で知られるフィリピンのインターネットメディア「ラップラー」の編集長、マリア・レッサ氏は、最高裁判所長官と男性実業家が癒着しているとする8年前の記事をめぐって名誉棄損の罪に問われ、先月15日最大で懲役6年の有罪判決を言い渡されました。

レッサ氏についてドゥテルテ大統領は、8日未明に行ったテレビ演説の中で「おまえは詐欺師だ。時間をくれればわれわれが調べあげて、おまえの矛盾を明らかにしてやる」と発言し厳しく批判しました。

裁判をめぐってはレッサ氏側が、適用された法律が記事の掲載後に施行されたものなので罪にあたらないと主張していましたが、裁判所は法律の施行後に記事の中の誤字をひと文字修正しているなどとして、有罪判決を言い渡しました。

こうしたことから地元メディアや国際的な人権団体などからは、メディアを抑圧するための政権の意向をくんだ不当な判決だと批判が高まっていて、大統領の発言はこうした批判に反論するねらいがあるものとみられます。

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