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藤井聡太七段(17)は、史上最年少で挑む初めてのタイトル戦「棋聖戦」の五番勝負で、タイトルを持つ渡辺明三冠(36)を相手にここまで2勝1敗として、タイトル獲得に王手をかけていました。

第4局は、16日午前9時から大阪で行われ、中盤、攻め合いに持ち込んだ後手の藤井七段が、的確な寄せで優勢になり、最後は相手の攻めを受けきって、午後7時11分、110手までで渡辺三冠を投了に追い込みました。

藤井七段は3勝1敗で「棋聖」のタイトルを奪い、自身初のタイトル獲得を果たしました。

今月19日に18歳になる藤井七段は、「17歳11か月」でタイトルを手にし、平成2年に屋敷伸之九段(48)が打ち立てたタイトル獲得の最年少記録、「18歳6か月」を30年ぶりに更新しました。

藤井新棋聖は、対局が終わって、およそ1時間半後の午後8時40分ごろ、関西将棋会館の記者会見の会場に姿を見せ「初めてのタイトル獲得」を意味する「初戴冠」ということばに「棋聖藤井聡太」と署名した色紙を掲げ、報道陣の写真撮影に応じました。

そして師匠の杉本八段から「おめでとう」と声をかけられて大きな花束を受け取ると、笑顔を見せていました。

記者会見では、初めてのタイトルを獲得した気持ちを聞かれ「獲得については、実感がないんですけど、とてもうれしく思っています。タイトルホルダーとして、しっかりした将棋をお見せしなければと思っています」と答えていました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対局できなかった時期を振り返り「対局できない期間に自分自身の将棋を見つめ直すことができたのがよかったと思います」と語っていました。

AIと棋士との関係について考えを聞かれると、少し考えたあと、「大きな話題になりましたが、対決の時代を超えて共存の時代に入ったと思います。盤上の物語は無限で、その価値を伝えられればと思います」と話していました。

また、同席した杉本八段が「東海地方にタイトルを持ち帰るのが私たち一門の長年の悲願でした。感慨深いです」と話すと、藤井棋聖は「入門したときからお世話になってきたので、一つ恩返しができたのかなと思います」と応じていました。

最後に藤井棋聖は「今回、応援してくれたかたにいい報告ができてうれしく思います。これからも精進してよりよい将棋を指せるように頑張りたいので、よろしくお願いします」とファンへのメッセージを送っていました。

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