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株式の先物と金や、とうもろこしといった商品の先物を一括して売買できる「総合取引所」が大阪に設立され、27日から取り引きが始まります。株式から商品までさまざまな先物を扱う市場の誕生で、世界の投資を呼び込むことができるか注目されます。

「総合取引所」は東京で取り引きされていた金、銀などの貴金属やとうもろこしなど農産物の先物、それに大阪で取り引きされていた日経平均株価などに連動した金融商品先物を一括して売買できる市場です。

これまで法律や所管する官庁が異なり、取引所も分かれていましたが、東京で取り引きされていた先物の大半を大阪取引所に統合する形で、27日午前8時45分から取り引きがスタートします。

投資家にとっては一つの口座で、さまざまな先物をより手軽に売買できるようになり、取り引き規模の拡大が期待されています。

2005年以降、金属や農産物などの先物の世界全体の取引高は、欧米がけん引する形で10倍近くに拡大しましたが、日本では逆に6分の1に縮小しました。

世界の市場が先物デリバティブと呼ばれる、さまざまな金融派生商品の取り引きを統合することで投資を呼び込んできただけに、日本も総合取引所の誕生で多くの投資を呼び込み、世界の金融センターの一角を担えるようになるか注目されます。

日本取引所グループ傘下にある大阪取引所は、東京商品取引所から金や銀などの貴金属や、とうもろこしやゴムなどの先物の大半を移し、総合取引所として午前8時45分から取り引きがスタートしました。

大阪取引所のボードには新たに金の先物価格が表示され、取り引きの中心となっている来年6月ものが一時、最高値をつけました。

新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることで、安全な資産とされる金を買う動きが強まったためです。

先物の大半が大阪取引所に移されたことで、投資家にとっては一つの口座でさまざまな先物を手軽に売買できるようになります。

こうした「総合取引所」は欧米ではすでに主流で、巨額の投資資金を呼び込む原動力になっています。

国内初の「総合取引所」が誕生したことで、取り引き規模の拡大がどこまではかられるか、注目されます。

金の先物は27日午前8時45分に、大阪で取り引きが始まった直後から買い注文が増え、価格が上昇しました。

結局、取り引きの中心になっている来年6月ものの終値は、連休前の先週水曜日の22日よりも183円値上がりして、1グラム当たり6580円で最高値を更新しました。

金融市場で「金」は安全な資産とされ、経済の先行きに懸念が高まると買われる傾向があります。

世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないことに加え、アメリカと中国が互いに総領事館を閉鎖させ、関係悪化が一段と深刻になったことで先行きに対する警戒感から、金を買う動きが強まりました。

市場関係者は「金の先物の取り引きが大阪取引所に移されたことで、新たな投資家の資金も流入し、価格の上昇につながった可能性もある」と話しています。

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