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#カイリー・マッキーナニー

[https://twitter.com/OutFrontCNN/status/1296234581725548545:embed#A former speechwriter for Joe Biden, who also worked
with Sen. Kamala Harris on her memoir, says tonight's "a chanc… https://t.co/AN7lAhABKs]

秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の全国党大会は、3日目の19日も全米をオンラインでつなぐ形で開かれ、日本時間の20日午前、カリフォルニア州選出のカマラ・ハリス上院議員を党の副大統領候補に正式に指名しました。

ハリス氏は父親がジャマイカ出身、母親はインド出身の移民2世で、政策面では大統領候補に指名されたバイデン前副大統領に近い中道派とされています。

指名受諾演説でハリス氏は「バイデン氏は誰も置き去りにしない経済を築くためにわたしたちを団結させてくれる」と述べて格差の是正に取り組む姿勢を強調し、バイデン氏の政策に一部が反発している党内左派に支持を呼びかけました。

そして「わたしたちには歴史の流れを変えるチャンスがあり、皆がその闘いのさなかにある。信念と希望、自信を持ってアメリカのために闘おう」と述べ、トランプ大統領の再選阻止に向けて党内の結束を呼びかけました。

一方、ハリス氏の指名を受け、共和党のトランプ陣営は声明を発表し「ハリス氏は上院議員の中で最も左寄りの議員だ」と指摘し、ハリス氏は大規模な増税や警察予算の削減を求めていると主張しました。

そして「急進的な左派は民主党を乗っ取り、今やこの国まで乗っ取ろうとしている。アメリカ国民は民主党にはだまされない」と述べて対決姿勢をあらわにしました。

移民の2世 元検察官 予備選挙でバイデン氏を厳しく批判

カマラ・ハリス氏は、西部カリフォルニア州選出の55歳の上院議員です。

ジャマイカ出身の父親とインド出身の母親の間に、移民の2世として生まれました。

カリフォルニア大学のロースクールを卒業後、検察官として活躍し、2011年からの6年間は、女性として初めてカリフォルニア州の司法長官を務めました。

ハリス氏はみずからを「革新的な検察官」と呼び、薬物犯罪で逮捕された若者を収監せず職業訓練などで更生させる施策を重視したほか、警察官にボディカメラの着用を義務づける警察改革などを進めてきました。

2016年にカリフォルニア州上院議員に選出され、現在は民主党若手議員のホープとして1期目を務めています。トランプ政権の強硬な移民政策を批判し、政権が廃止を求めている不法移民の子どもに対する救済制度を維持するべきだと訴えています。

去年1月に民主党予備選挙に立候補すると、討論会でバイデン氏の人種問題をめぐる過去の発言や政策を厳しく批判して一時は支持率を大きく上げました。しかし、資金不足などにより予備選挙が本格化するのを前に撤退しました。

選挙戦では検察官や司法長官としてのハリス氏の経歴が評価される一方、抜本的な警察改革は実現できなかったという批判や、不登校の子どもの親を処罰の対象にする制度を推進したことなどから、自任しているような革新的な立場ではなかったという指摘もされました。

専門家「ハリス氏起用への期待と懸念」

アメリカの政治を研究するアメリカン大学のサム・フルウッド氏はバイデン前副大統領がハリス上院議員を副大統領候補に選んだ要因について「バイデン氏が候補者選びで勝ったのは南部の黒人有権者、特に黒人女性の支持があったからだ。黒人女性は民主党にとって全米でも重要な支持基盤なので、ハリス氏の指名によって黒人女性を重視していると訴えることができる」と指摘しました。

またフルウッド氏によりますと、先月、大統領選挙で激戦が予想される6つの州での30歳未満の黒人有権者を対象にした調査でバイデン氏個人の支持率は47%にとどまった一方、「黒人を副大統領候補に選べば支持する」と答えた人は73%に上ったということです。

そのうえでフルウッド氏は「バイデン氏は年を取っており、若者が求めているようなカリスマ性があるとは思わないが、若く活発で魅力的な副大統領候補を選んだことで、陣営をある程度、活気づけることができた」と述べ、ハリス氏の指名が黒人の若者からの支持につながるのではないかという見方を示しました。

またハリス氏が民主党内では中道寄りとされ、一部の左派が反発していることについては「大統領選挙の勝敗を決めるのは中道かリベラルかではなく、いまの大統領への反対だ。バイデン氏に投票したい人よりトランプ大統領には投票したくないという人のほうが多い」と述べ、党内の路線対立による影響は限定的だとの見方を示しました。

一方で、フルウッド氏はアメリカで黒人に対する警察の取り締まりが問題視されていることから「ハリス氏がかつて検察官を務めていたのは、いま問題になっている警察の取り締まりとつながり、懸念を持っている人が多いので今後の選挙戦で議論されるべきだ」と述べ、今後の本選挙に向けた論戦ではハリス氏は警察改革などへの見解も問われることになると指摘しました。

黒人社会の受け止めは

黒人への暴力や差別の撲滅を目指す市民運動のニューヨークの責任者は、カマラ・ハリス氏について、極めて優秀な人物だとしたうえで貧しい黒人の子どもや若者が将来社会を生き抜いていけるよう教育や雇用の支援に取り組むことを求めています。

黒人に対する不当な暴力や差別的な扱いの撲滅を目指すアメリカの市民運動「BLACK LIVES MATTER(ブラック・ライブズ・マター)」をニューヨークで展開する責任者のホーク・ニューサムさんはNHKのインタビューに応じました。

この中でニューサムさんは、ハリス氏が、黒人の学生が多く通ってきた歴史のある首都ワシントンのハワード大学を卒業したことについて「アメリカで最高の黒人大学を卒業した極めて優秀な人物だ」と評しました。

その一方で、ハリス氏がサンフランシスコの地方検事やカリフォルニア州の司法長官を歴任したことについて「ハリス氏は治安当局の幹部として数え切れない黒人を刑務所に入れてきた。その経歴をふまえると、われわれにとって信頼できる人物かどうかはまだわからない」と述べて、今後の言動を見守りたいという姿勢を見せました。

そのうえでニューサムさんは「ハリス氏とバイデン氏が黒人差別や不公平を是正する政策を示さなければ、人々の心を引きつけられずトランプ政権があと4年続くことになるだろう。ハリス氏は貧しい黒人の子どもや若者が技術を習得して、将来社会を生き抜いていけるよう教育に力を入れる必要がある」と述べて、教育や雇用の支援に取り組むことを求めています。

また15日、ニューヨーク市中心部で警察改革を訴える抗議集会に参加した黒人の学生は「初の黒人副大統領が誕生すればすばらしいことです。ハリス氏にはわれわれ黒人社会に寄り添ってほしい」と話していたほか、白人の活動家の女性は「ハリス氏は人種差別の撲滅を訴える運動を支持すべきだ。黒人の受刑者が多いという問題や警察の暴力をなくすために手を打ってほしい」と述べるなど、ハリス氏に期待する声が聞かれました。

ハリス氏の友人「エネルギーと情熱の人」

民主党の副大統領候補に指名されたハリス上院議員と長年親交があるというティモシー・サイラードさんはハリス氏について「疲れ知らずで、信じられないほどのエネルギーと情熱を仕事に注ぐ人です」と話しています。

そして「彼女は若い女性の面倒をよくみていました。彼女は母親から教えられたことをいつも口にしていました。それは『あなたが何かを実現した時、大事なのことはあなたに続く人を作ること』ということでした」と述べ、母親からの教訓をよく話していたと明かしました。

サイラードさんはおよそ15年前にハリス氏がサンフランシスコ市の司法関係の部署のトップを務めていた時にともに働いた経験から、ハリス氏が当時から警察による逮捕者が白人より黒人のほうが多いことに問題意識を持っていたと言います。

そのうえで「ジョージ・フロイドさんが亡くなったことを受けて、最近、警察のあり方などをめぐる議論が活発になっていますが、彼女は1990年代にすでに取り組んでいました」と指摘しました。

またハリス氏の生い立ちについては「彼女は人種的、民族的に多様な家庭で育ち、黒人の女性として成長しました。またインドの親戚ともつながりをもっています。黒人の地域社会でさまざまな社会問題を目の当たりにしてきたからこそ、本気で解決策を探そうと一生懸命でした」と述べました。

そのうえで「偏狭な考えと憎悪に立ち向かうことこそが、彼女のこれまでの歩みの柱です。アメリカのリーダーには、すぐれた頭脳、戦う能力とともに、人を思いやる心が必要です。彼女が副大統領候補に選ばれたことにとても興奮しています」と話していました。

#米大統領

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