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 流通アナリストの渡辺広明氏は、ミニストップの魅力と課題をこう解説する。

「今年で創業40周年のミニストップは、ソフトクリームはもちろん、イートインスペースの設置やコンビニコーヒー、レジ袋有料化などの取り組みを先駆けてやってきたコンビニです。ただ、そうした“オリジナリティー”を今、打ち出せているか。昨今の苦境は、親会社のイオングループ三菱商事との提携を解除した影響だと見ています。例えばカウンタースイーツは人気ですが、店内の棚にはイオンのプライベート・ブランドの『トップバリュ』の商品が多い。同じイオングループのスーパーでも手に入る商品ですから、どうしても魅力には欠けますよね」

 新たな契約制度をスタートさせても、立て直しは厳しいと渡辺氏は見る。

ミニストップの藤本明裕社長は会見で、新契約制度で本部と加盟店の分配を50%ずつにした場合の例を紹介していました。それによると、日販(一日当たりの売上)が40万円の店舗では利益は今と変わらないが、50万円の店ならば約15%、店の利益が上がるとのことでした。一見、夢のある話ですが、今ミニストップ全店の平均日販は42万円です。現状から8万円も売り上げを伸ばすのは至難の業でしょう。新たな契約制度によって他からの鞍替えを検討するオーナーは出てくるでしょうから、ミニストップの店舗数は少し増えるかもしれません。大手3社との契約に不満を抱え、経営に自信のあるオーナーは、ミニストップで挑戦しようと思うかもしれませんしね。が、それほど数は多くはないと思います」

ミニストップのスイーツを食べたくてもお店が近所にない、というのが問題ですから、ローソンやファミマで実施している『ウーバーイーツ』をミニストップでもやってみればいいんじゃないですかね。ソフトやハロハロは溶けちゃうのが難ですが、そこさえクリアできれば、需要は高いと思いますよ」

 渡辺氏は、同じイオングループミニスーパーまいばすけっと』とのコラボ店舗案を推す。

「『ミニストップ』のブランド力は大きい。現状『まいばすけっと』は店舗を拡大していますが、その業態上、野菜や肉などの食料品は売れても、中食(総菜や弁当を買って家で食べること)の分野が弱い。『まいばすけっとbyミニストップ』のような形にして、おにぎりやサンドイッチ、弁当などの分野のミニストップが40年間培ってきたノウハウを活かしてはどうかと思うのです。カウンターフードの手作り感も武器です。『まいばすけっと』とコラボの形なら、店舗も増やせそうですし……」

 ミニストップの看板は「街角のあなたの憩いの場」をイメージし、「家と木」がモチーフであるそう。あの黄色い看板よ、街角にもう一度――。

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