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タイでは、若者を中心とした反政府デモが続く中、デモ隊の要求の1つである憲法改正を審議する議会の本会議が開かれ、18日、与野党や民間の団体が提出した憲法改正についての7つの案の採決が行われました。

このうちデモ隊は、軍に政治への強い影響力を与えている条文を削除するとともに、王室に関する条文も含めた幅広い改正を可能にする民間の団体の案を支持していましたが、採決では「国や王制の在り方を変えてしまうものだ」などと主張してきた与党などの支持が得られず、否決されました。

一方、与野党が提出した、王室に関連する条文の改正を認めない2つの案可決され、今後、詳細な内容が検討されることになりました。

この結果に反発したデモ隊は、首都バンコク中心部の交差点を占拠するなど、抗議活動を活発化させています。

17日、議会の周りで激しく衝突した警官隊の拠点である警察本部に向けて行進する構えを見せていて、厳重な警戒態勢をとる警察との衝突が懸念されています。

バンコク中心部の交差点を占拠していたデモ隊は、日本時間の午後9時ごろから警察本部に向けて移動し、警察の看板にペンキを投げかける参加者もいました。

そして、時折大きな声をあげて支持していた案が否決されたことに抗議の姿勢を強く示していました。

案が否決されたことについてデモに参加していた女性は、「とても悲しい。案を受け入れるまでデモに参加し続ける」と話していました。

また男性は、「採決は公平ではなく、国民の声を全く聞き入れていない。すべての要求が満たされるまで、デモに参加したい」と話していました。

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