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 QAnonは、2017年に匿名掲示4chan「Q」を名乗る人物が暗号めいた投稿(支持者らは、これを「ドロップ」と呼ぶ)を始めたことに端を発する。これまでのドロップを要約すると(支持者による勝手な解釈も多く含まれるが)、世界は悪魔崇拝的な小児性愛集団に支配されており、その集団には、ヒラリー・クリントンバラク・オバマジョージ・ソロスといった民主党重鎮とその支援者、オプラ・ウィンフリートム・ハンクスなどのエンタメ界のスター、さらにフランシスコ法王やダライ・ラマのような宗教指導者も含まれているというのである。

 最近まで、そうした荒唐無稽な陰謀論は、一部の狂信者以外からは無視されてきたが、コロナ危機による社会不安のなかで迎えた大統領選挙の影響で、にわかに支持者を広げている。上記のように、各界のリベラルな指導者たちによって世界が支配され、児童の人身売買が進んでいるというQAnonの「理論」に尾ひれがついて、トランプ氏はそれを粉砕するために軍の上層部から白羽の矢を立てられて4年前の大統領選挙に立ち上がったヒーローだと見なされるようになったのである。

 QAnonの支持者たちは、トランプ氏が「17」という数字を出すと、それは秘密のメッセージだと盛り上がり(アルファベットの17番目がQだから)、トランプ氏がピンクのネクタイを着ければ、それは人身売買された子供が解放されたサインだと受け取る(子供の誘拐を「コードピンク」と呼ぶ隠語からの連想)。

 ネット上の都市伝説だと笑ってはいられない。ジョージア州の下院議員選挙で当選が確実視されているマージョリー・テイラー・グリーン氏はQAnonの信奉者であると公言しており、トランプ大統領は同氏を「未来の共和党のスター」と称賛している。グリーン氏はアメリカで最も抑圧されているのは白人男性だと主張し、支持を広げている。

 トランプ氏自身、QAnonについてコメントを求められても明確に否定することはせず、代わりに「小児性愛を撲滅する」などと、逆にQAnon信奉者を煽っている。さすがにこの陰謀論が広がることに懸念を抱いたTwitterFacebookなどのSNS大手は、この数か月の間に関連する投稿やアカウントを非表示にするなど対策に乗り出したが、そうした対抗策自体が、信奉者からすれば陰謀論の正しさを証明するものと解釈されるのである。

アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっていて、10月16日には1日の感染者が7万人を超えるなど、これまでで最悪だったことし夏の水準と並んでいます。

こうした中、トランプ大統領は19日、西部アリゾナ州で演説し、「CNNなどのテレビをつければコロナ、コロナ、コロナばかりだ。メディアは人々に投票に行かせないようにしている」と述べました。

また、アメリカのメディアは、トランプ大統領がこの演説に先立って行われた陣営の会議で新型コロナウイルスについて、「国民は『どうでもいいからもう放っておいてくれ』と言っている。ウイルスにうんざりしているからだ」と述べ、感染対策を軽視するかのような発言をしたと報じました。

そのうえで、トランプ大統領「人々はファウチ博士などの愚か者に飽き飽きしている。もし、彼の言うことを聞いていたら死者は50万人に上っていた」と述べたとしています。

ファウチ博士は、トランプ政権の対策チームの中心メンバーで感染対策の第一人者です。

大統領選挙まで2週間となる中、トランプ大統領が、国民の信頼が厚いファウチ博士を攻撃したことについて、民主党のバイデン氏は声明を出し「人々が飽き飽きしているのはウイルスに関するあなたのうそについてだ」として批判を強めています。

トランプ米大統領は19日、最近まで大統領選で勝利して再選を決められるか自信がなかったと、電話会議で自身の選挙陣営のスタッフに語った。

  トランプ氏は「われわれは勝つつもりだ」と表明したが、「恐らく2、3週間前ならこう言っていなかっただろう」と述べた。トランプ陣営は記者団にも電話会議に参加するよう呼び掛けていた。

  トランプ氏の世論調査での支持率は、民主党の大統領候補バイデン前副大統領との第1回大統領選討論会と新型コロナウイルス感染で入院した後に大きく低下している。リアルクリアポリティックスによると、バイデン氏のトランプ氏に対する支持率のリードは9月末時点で平均6ポイントだったが、10月19日には約9ポイントに拡大した。

  バイデン氏はより小幅なリードだが、多くの激戦州の世論調査でも優勢となっている。

  一方、トランプ氏は共和党系の会社トラファルガーが先週発表したミシガン州で同氏が優勢との世論調査に言及し、「これまでの選挙戦の中で唯一にして最高の結果だ」と述べた。

  トランプ陣営のビル・ステピエン選対本部長は、バイデン陣営もここ数週間、世論調査で示されているよりも選挙戦が接戦である可能性を示唆していると指摘。「バイデン陣営と意見が一致することは多くないが、今回が接戦だという同陣営の見方は全くその通りであるため、私も同意見だ」と述べた。

原題:Trump Was Unsure of Victory Until Recently, He Tells Staff(抜粋)

トランプ大統領は19日夕方、西部アリゾナ州で、この日、2回目となる大規模な選挙集会を開きました。

トランプ大統領は演説で、民主党のバイデン氏が次男の仲介でウクライナの会社の幹部と面会していたと伝えたメディアの記事に改めて触れ「バイデン氏の家族は犯罪組織だ。副大統領の地位を利用して金もうけをしてきた」などと、一層激しく批判しました。

アリゾナ州は、選挙の勝敗を左右するとされる激戦州の1つで、世論調査の支持率の平均値はバイデン氏がリードしていますが、19日の時点で、その差は3ポイント余りときっ抗していて、バイデン氏も今月、副大統領候補のハリス上院議員とそろって集会を開くなど、両陣営が選挙運動に力を注いでいます。

また、トランプ大統領は記者団に対し、今後の選挙運動について「投票日の直前には1日に5回の集会を開くかもしれない」と述べ、支持者に直接訴える機会を増やし、巻き返しに向けて支持固めを図りたい考えです。

一方のバイデン氏は、この日は集会は開かなかったものの、ツイッタートランプ大統領新型コロナウイルスへの対応について「科学者の意見に耳を傾けていれば、これほどひどい事態にはならなかった」などと改めて批判し、自身への投票を呼びかけました。

先月29日に行われたトランプ大統領民主党のバイデン候補の初めてのテレビ討論会では、トランプ大統領がバイデン氏の発言を何度も遮って持論を展開したのに対し、バイデン氏も激しく言い返したり発言に割り込んだりして非難や中傷の応酬となり、議論が進まない事態になりました。

これを受け、討論会を主催する団体は19日、南部テネシー州で22日に行われる最後のテレビ討論会について、各議題の冒頭、両候補にそれぞれ与えられる2分間の発言中は、相手候補のマイクの音声を切る措置を取ると発表しました。

大統領候補の討論会でこうした措置がとられるのは異例です。

最後の討論会では、新型コロナウイルスへの対応のほか、人種や安全保障をめぐる問題など6つの議題について15分ずつ議論が交わされる予定で、それぞれの2分間の発言のあとは、両候補のマイクが使えるようになるということです。

これについて、トランプ大統領の陣営は声明で「自分たちが支持する候補者に有利になるようにするための主催団体の新たな試みだ」と主張して不満を表明したものの、討論会には予定どおり参加するとしています。

一方、バイデン氏の陣営は今のところ声明などは発表していません。

今回の大統領選挙では、今月15日に予定されていた2回目のテレビ討論会がトランプ大統領新型コロナウイルスへの感染の影響で中止となりました。

#米大統領

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