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多くのアメリカの大学では、衣食住全てが大学構内で完結します。日本では「街の中に大学がある」のが一般的ですが、アメリカの大学、特にハーバードやイェールなど大規模なものになると、大学のキャンパス自体が一つの街と化しています。講堂や図書館はもちろん、スーパーやジム、教会などもあり、大学を出る必要がありません。そのおかげで、とても濃密な4年間を過ごすことができました。

中でも僕がもっとも素晴らしいと感じたのが、ハーバードの寮の仕組みです。まず入学した学生は、大学街の中心に17棟ある1年生向けの寮に割り振られます。1つの寮で生活する学生は100人から150人、しかも部屋は相部屋です。これだけの若者が寝食をともにして、夜遅くまで試験勉強したり、社会問題について議論したり、パーティーを開いて騒いだりすれば、自然と関係性は濃密になっていきます。

2年生に進学すると、大学街の外側にある12棟の上級生寮のどこかに振り分けられます。ここでユニークなのが、意図的に「仲良しグループ」を作らせる大学側の配慮でした。最初の1年間で仲良くなった8人までのグループのリストを大学側に提出すると、メンバー全員がまとめて同じ寮に配属してもらえる仕組みなのです。

僕もこのシステムを使って、1年生の寮で知り合った気の合う友人たちと同じ寮に入りました。4年間同じ寮で寝起きしたそのメンバーとは今でも交流が続いていて、数年前には日本で行なった僕の結婚式にも来てくれています。

未来ある学生たちを1ヶ所に集めて、濃密な人間関係を結ばせる。このような寮生活の仕組みこそが、ハーバードの大きな魅力でしょう。僕が就職することになるAsanaというIT企業の創業メンバーも、かつてはハーバードでマーク・ザッカーバーグとルームメイトであり、卒業後は一緒にFacebookを立ち上げています。

東大とハーバードに通ってみてもう一つ明らかに違うのが、多様性の度合いです。日本人の男子学生が半分以上を占めている東大に対して、ハーバードは見事に学生の男女比が50:50、バックグラウンドも様々です。様々な考え方の若者が、同じ場所に集まって濃密な時間を過ごす事に最適化された環境が整っています。

 都内中学受験塾の社員がいう。「男子校でいい学校が偏差値を落としているから、それらの男子校を私たちは勧めますが、『息子は共学で人間関係に揉まれた方がいい』とおっしゃる保護者も増えています」

 つまり、かつては男子校に入学していたような「教育熱心な家庭の子息」が、続々と共学を選び始めているということだ。それは一体なぜなのか。その答えは、昨今の男子校教育を疑問視する声の中にあるように思える。

 この相反するものは、女子生徒たちの保護者たちが抱えている欲望でもあろう。「娘には大学に行ってキャリアを積んでほしいけれど、結婚し出産もしてもらいたい」ということだ。

 そして、今、このアンビバレントな複数の欲望を、男子の保護者も持ち始めたのではないか。「かつて男子は年収や社会的な地位が高ければ、気の利いた女性と結婚でき、家庭を持てた。しかし、今後は良き家庭を持つためには、家事や育児に協力しなくてはならない――」。独身で過ごすとしても、家事能力や女性への理解は必要だろう。調理室を作ったり、女性の教員を増やしたりする男子校が増えているのも、保護者からのニーズに応えているからかもしれない。

「女子校では『ミッションスクールはお嬢様っぽくて時代遅れ』と宗教色が敬遠される傾向がありますが、男子校は逆なのが興味深いです。芝とサレジオは男子校の中でも人気が安定していますが、前者は仏教、後者はキリスト教と、宗教を基盤としていることが『心の教育が期待できる』とイメージアップにつながっています」(中学受験塾の社員)

 男子校は今後どう変革すべきか。江原由美子教授はこう言う。「女性は10代の頃からキャリアだけではなく、家庭をどう築くかなど多様に物事を考えなくてはならない。それはしんどいことなんですが、そのしんどさに価値があるのではないでしょうか。一方、これからの社会は女性だけではなく、外国人など多様な人たちとも共存していく時代です。そういう中では、男子校でも生徒に多様さを教えることを期待したいです」

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