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《俳優とは、誰よりも率先して辛いことをやり、その姿を見せることでみんなに笑ってもらったり泣いてもらったりするのが仕事であり、それは「芝居をする」ということとはまったく違う。本当に必要なのか、痛いのか、損にはならないのか、もしかしたら二度手間ではないか……、そんなことは、一切考えてはいけない。自分が誰よりつらい状況になることを、自ら望むのが俳優である》

《僕にとっていい役者というのは、「今、命を捨てる覚悟がある」という言葉がわかるかどうかです。役のために魂を売るということではなく、その一瞬一瞬に真剣になれるかどうか。これは役者というより人間としての問題かもしれませんが、なぜここに立っているのか、なぜ役者をやっているのか、そういういろんな問いにちゃんと真剣な答えがあり、そこからリアルな感情がボンッと出てくるような人が、いい俳優であり、いい人間であるような気がします》

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ギリシャエピクテトスという哲人がいて、人生は劇だ、ドラマだ、と。人生の作者は神様で、われわれは役を振り付けられた役者みたいなものだから、その役については文句をいうなというのです。要するに、われわれ人間の側でできることは、その役を一番一所懸命に演ずることだというわけです。

確かに、歌舞伎なんか見てますと、・・・一番気の毒な辛い役というのは、一番いい役者がやっているんですね。・・・問題は、その役を振られたときにそれを一番よく演ずるかどうかだというのがエピクテトスの考えなんです。

#エンタメ

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披露興行というのは、文字通り「披露」するもので、僕がやってるんですが、業界全体で新真打を見せるって形なので、みんなが何を望んでいるのか、察してやれと。

まだ真打になったばかりなんだから、そんなに上手くできるわけはないんだけれども、「若さってのは未来を見せることができる」と師匠は言っていて、どんなに頑張ったところで、お客さんはお前に期待してないから、お前の10年後、20年後をお客さんが期待できるような高座をやりなさい。

それは嘘をつかないで、一生懸命やることだよと。人柄、了見、来てくださった方が、喜ぶ高座がどういうものかを考えて、それを一生懸命やる姿勢をお客さんが見れば、お客さんは喜んでくださるよと。