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7年前、東京のアメリカ軍横田基地近くで砲弾が爆発したゲリラ事件の裁判で、東京地方裁判所は、過激派「革労協反主流派」のメンバーに無罪を言い渡しました。

無罪を言い渡されたのは、「革労協反主流派」のメンバーの沼田豊綱さん(69)です。

平成25年、アメリカ軍横田基地に向けて時限式の発射装置を設置し、砲弾を発射させて爆発させ、その翌年、埼玉県川口市でビルに砲弾を発射したとして、爆発物取締罰則違反などの罪に問われました。

検察は、被告が時限装置を製造し設置したとして、懲役30年を求刑した一方、弁護側は関与していないとして、無罪を主張していました。

東京地方裁判所の浅香竜太裁判長は判決で、「アジト内の製造場所では誰か分からない指紋が検出されていて、被告以外の人物も触っていた可能性が残る。『片づけをした』という被告の供述を否定できる証拠はない」と指摘しました。

そのうえで、「犯行グループの役割分担も分からず、解明されていないことが少なくない。被告が発射装置を製造し設置した証拠はない」として、無罪を言い渡しました。

東京地方検察庁の山元裕史次席検事は「検察官の主張が認められなかったことは遺憾であり、判決内容を十分検討して適切に対処したい」というコメントを出しました。

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