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先月、東京・渋谷区でタクシーが歩行者を次々にはね1人が死亡した事故では、高齢の運転手が当時、くも膜下出血を起こしていた疑いがあるなど、運転手が病気で事故を起こすケースが相次いでいます。

国土交通省は、バスやトラック、タクシーの運転手が病気が原因で事故を起こすなどしたケースを平成25年からおととしまでの7年間分を分析し結果を公表しました。

それによりますと、おととしは人身事故が23件、物損事故が66件、事故には至らなかったものの運転を中断したケースは238件、合わせて327件と平成25年の2.4倍に増え、この7年間増加傾向であることがわかりました。

またおととしまでの7年間に事故を起こしたり、運転を中断したりした運転手は、合わせて1891人にのぼり、病気の内訳は、心臓疾患が15%(275人)、くも膜下出血など脳疾患が13%(253人)、大動脈瘤などが3%(65人)、その他と不明が58%(1095人)でした。

国土交通省は事業者に運転手の健康管理を徹底するよう呼びかけています。

病気による事故を防ぐ対策を検討するため、国土交通省は、バスやトラック、タクシーの運転手に脳の検診を受けてもらうスクリーニング検査のモデル事業を平成30年度から行っていて、その分析結果を公表しました。

それによりますと、おととしはモデル事業に協力した運転手4068人のうち、脳の検診やその後の精密検査で動脈瘤など「緊急性の高い異常な所見あり」とされた人は27人いました。

このうち事業者が運転手の業務を近距離の運行や別の業務に変えるなど制限や配慮をしたケースが9件、受診指導や定期的な面談をしているケースが14件でした。

しかし残る4人のケースについては、事業者は対応をしていないという結果でした。「緊急性はないものの異常な所見あり」とされた人は200人いて、このうち53%(107人)は受診から半年以内に、必要とされる精密検査を受けましたが、42%(83人)は検査を受けていませんでした。

また平成30年度から追跡調査をしている人では、「緊急性はないものの異常な所見あり」とされた人が97人いて、このうち36%(35人)は、受診からおよそ1年半がすぎても精密検査を受けていませんでした。

事業者のアンケートからは、脳ドックの効果について運転手自身の意識向上や会社全体での取り組みの増進につながったなどの回答があった一方、診断結果を受けての対応が難しい、従業員の受診管理が難しい、などの意見もあったということです。

国土交通省はモデル事業を通じて、脳などの検診を普及させる仕組み作りを関係者による協議会で検討しています。

協議会の座長で運転手の健康管理に詳しい酒井一博さんは、「検査結果が出ても事業者が対応していない原因を調べなければならない。事業者や運転手が検査を受けて何をするのか、どう指導しなければいけないのか、わかりやすい仕組みを作っていきたい」と話しています。

「越前ガニ」のブランドで知られる福井県ズワイガニの取引価格は、今シーズン当初はGo Toトラベルで旅館や飲食店の需要が高まり、去年12月はオスで1キロ1万5796円と、前の年の同じ月より55%余り高くなりました。

ところが、12月末にGo Toトラベルが一時停止されたあとは急落し、先月は6648円と逆に前の年の同じ月より15%ほど安くなりました。

水揚げが最も多い越前町で7日に行われた競りでは、悪天候の影響もあって、平年並みの価格に戻りつつあるものの、去年12月の高値からは大幅に安い状態が続いているということです。

旅館にカニを卸している仲買人は「12月までは値段が高くて、1月、2月は品物が無くて、しかもコロナで大変です」と話していました。

越前町漁協の小倉孝義専務は「Go Toトラベルの一時中止で旅館などでカニがさばけず非常に苦労した。天候が悪く久しぶりの漁だったので、きょうは値段が例年ぐらいに戻っているが、緊急事態宣言の影響で価格がどうなるか非常に心配しています」と話しています。

#アウトドア#交通