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王室を離れたハリー王子夫妻は、アメリカメディアのインタビューで、生まれてくる子どもについて、「肌の色がどれだけ濃いのかという懸念があった」などと述べ、王室内で、アフリカ系のルーツを持つメーガン妃への差別的な発言があったことを明らかにしました。

9日、公の場に姿を見せたチャールズ皇太子は、記者からの問いかけには答えず立ち去りましたが、その後、イギリス王室ははじめて声明を発表し、「ハリー王子とメーガン妃にとってどれだけ困難な数年間だったかを知り家族はみな悲しんでいる」としました。

そして、人種をめぐる問題に懸念を示したうえで、「記憶と違う点はあるかもしれないが、深刻に受け止め、家族で対処していく」としています。

さらにハリー王子夫妻は愛する家族の一員だと結んでいます。

この声明についてイギリスのメディアは、融和的なトーンだが「記憶と違う点はあるかもしれない」などとして夫妻の発言にやんわりと反論していると指摘しているほか、王室があくまでも家族の問題として対処していく考えを示したものだなどと伝えています。

王室を離れたハリー王子夫妻はアメリカメディアのインタビューで、王室内で生まれてくる子どもについて「肌の色がどれだけ濃いのかという懸念があった」などと述べ、アフリカ系のルーツを持つメーガン妃への差別的な発言があったことを明らかにしました。

インタビューの放送後に大手調査会社ユーガブが、イギリスの市民4600人余りを対象に行った調査では、
「王室に同情する」と答えたのが36%
▽「夫妻に同情する」は22%
▽「どちらにも同情しない」が28%
と、なっていて賛否が分かれています。
ただ、年代別に見ると、18歳から24歳では、
▽「夫妻に同情する」と答えたのが48%と、最も多かったのに対し、
▽「王室に同情する」と答えたのは15%でした。

一方、65歳以上では、
「王室に同情する」と答えたのが55%
▽「夫妻に同情する」と答えた9%を、大きく上回り、
世代によって見方が大きく異なることが分かりました。

また、このインタビューについて、イギリスの民放テレビのキャスターが番組の中でメーガン妃の発言を非難したことをめぐり、イギリスの独立した規制機関、放送通信庁は9日、番組に対する苦情が4万件を超え、放送基準を順守しているか調査を始めたと発表しました。

このキャスターはテレビ局側から番組の中で謝罪するよう求められたものの拒否したと伝えられていて、9日午後、キャスターを降板することが発表されました。

#英王室

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