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この春以降イギリス王室の公務から退き、王室の称号も失うことが発表されたハリー王子が20日、メーガン妃と長男が滞在するカナダに到着しました。

カナダの空港で撮影された映像には、ニット帽をかぶりダウンジャケットを着たハリー王子が、警備関係者とみられる男性たちとともに足早に車に乗り込む様子が写っています。

このあとハリー王子はメーガン妃と長男のもとへと向かったとみられています。

カナダ国民からはハリー王子夫妻がカナダに滞在することについて歓迎する声があがる一方で、年間数億円以上にのぼるとされ、いまは公費をあてている警備費用を今後誰が負担するのかといった懸念も出ています。

先週、カナダのトルドー首相はメディアのインタビューで「ほとんどのカナダ国民が夫妻の滞在を非常に支持していると思う。しかしどのようなコストが関わってくるのかについては、多くの議論がある」と述べていて、今後のカナダ政府の対応にも注目が集まっています。

イギリス王室のハリー王子夫妻は、メディアが隠し撮りされた写真を使用することについて、法的な措置も辞さないなどと弁護士を通じて警告しました。

イギリスの大衆紙には21日、カナダに滞在中のメーガン妃が息子のアーチーくんをだっこしながら犬の散歩をしている様子をとらえた写真が大きく掲載されました。

イギリスメディアに対してハリー王子夫妻の弁護士は、掲載された写真がメーガン妃をつけまわし、茂みに隠れていたカメラマンによって撮影されたものだとしていて、夫妻が法的な措置を講じる準備をしていることを明らかにしたということです。

また、望遠レンズを使って室内を撮影しようとしたなどとして、カメラマンを批判しています。

ハリー王子夫妻はかねてから、一部メディアの過熱した取材に強い不満を抱いていて、今月、王室の中心的なメンバーとしての役割から退く意向を発表した背景には、メディアとのあつれきもあるとみられています。

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