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日産の元代表取締役、グレッグ・ケリー被告の裁判では、日産関係者の証人尋問が続いていて、ゴーン元会長の不正を社内で極秘に調査した1人の川口均元副社長が証人に呼ばれました。

川口元副社長は、社内調査について「ゴーン元会長の公私混同をリスクだと感じていた。平成30年3月ごろから調査に加わった」と証言しました。

そして外部の弁護士から、元会長が国際的に知名度が高いことから社内調査だとリスクが高く、検察に相談したほうがいいとアドバイスされ、元会長が逮捕される4か月前の平成30年7月に弁護士が東京地検特捜部に情報を提供したと説明しました。

また、被告の弁護士がルノーとの統合を止めるため、検察への情報提供を急いだのではないかと尋ねたのに対し、川口元副社長は「ゴーン元会長が統合に前向きなのではないかと、日産にとってネガティブな存在になっていたのは事実だが、統合を防ぐために不正をねつ造したことはないと確信している。当時、ゴーン元会長にすべての権限が集中し、内部から糾弾するのは難しく、検察の動きが必要だった」と述べました。

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