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軍のクーデターに対する市民の抗議デモが続くミャンマーでは、軍が最大都市ヤンゴンの一部の地域に戒厳令を出して部隊を配置し、デモの本格的な取り締まりに乗り出しています。

16日も全国各地で市民による抗議活動が行われ、これに対し治安部隊が発砲し、地元のメディアによりますと、ヤンゴンなどで合わせて2人が死亡するなど、市民への弾圧が続いています。

国連は、16日、先月1日のクーデター以降の弾圧による犠牲者の数はさらに増え、これまでに少なくとも149人が死亡したと明らかにしました。

ミャンマーの国営テレビは16日夜、アウン・サン・スー・チー氏が党首を務めるNLD=国民民主連盟の議員らで組織する「連邦議会代表委員会」が任命した国連特使が国に背く行為をしたなどとして軍が、逮捕状を出したと伝えました。

連邦議会代表委員会は「法に従った自衛のための行動は犯罪にあたらない」として、市民らに徹底抗戦を呼びかけています。

これに対し、軍は、違法な組織だとして圧力を強めています。

ミャンマーでは、軍が最大都市ヤンゴンの一部の地域に戒厳令を出して部隊を配置し、デモを行う市民への圧力を強めています。

住民によりますと、戒厳令が出された地域では大規模なデモはほとんど行われておらず、インターネットが一部遮断されているほか、日中も夜間も時折、発砲音が響いているということです。

戒厳令の出ている地域からは住民の一部がほかの地域に逃れる動きもあり、現地で17日撮影された映像では荷台に生活用品や人を乗せたトラックや、大きな荷物を持ってバスに乗り込む人の姿が確認できます。

一方、アウン・サン・スー・チー氏が率いるNLD=国民民主連盟の議員らでつくる「連邦議会代表委員会」は、17日、声明を発表し「軍の暴力と闘う市民を守る少数民族武装勢力に感謝する」としたうえで、軍への抵抗に協力を求める姿勢を示しました。

ミャンマーでは自治権の拡大を求めて長年にわたって軍と戦闘を続けてきた少数民族武装勢力のメンバーが抗議活動に参加する市民の警護にあたる動きが出ていました。

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