https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

天皇皇后両陛下が、さまざまな分野の研究者から講義を受けられる「講書始」が皇居で行われました。

講書始」は、毎年、年の初めに皇居・宮殿で開かれていますが、ことしは感染拡大の影響で延期されていました。

両陛下は、陪聴する人を減らすなど感染防止対策が取られる中、皇族方とともに3人の研究者から講義を受けられました。

はじめに、成蹊大学の揖斐高名誉教授が、江戸時代の歴史家、頼山陽について、資料や文学作品から得た歴史的事実を関連づけ、歴史の局面における人間の姿をダイナミックに描いたと評価しました。

続いて、兵庫県立大学五百旗頭真理事長は、アメリカと中国がともに一国支配や孤立主義を避け、国際秩序を再編する共同作業に入れるかどうかが、今後の人類の運命を左右すると論じました。

最後に、ノーベル医学・生理学賞の受賞者で、東京工業大学大隅良典栄誉教授が、体の細胞の中でたんぱく質を分解し再利用する仕組みの解明が医療や健康の増進につながることが期待されていると説明しました。

講義は1時間近くにわたり、両陛下や皇族方は熱心に耳を傾けられていました。

総理大臣官邸で開かれた有識者会議の初会合には、菅総理大臣のほか、上智大学の大橋真由美教授、慶應義塾清家篤前塾長、JR東日本の冨田哲郎会長、俳優で作家の中江有里氏、慶應義塾大学細谷雄一教授、千葉商科大学宮崎緑国際教養学部長の6人の有識者が出席しました。

この中で、菅総理大臣は「平成29年6月に衆議院および参議院の委員会で可決された付帯決議において、政府に対し付帯決議に示された課題について国会に報告するよう求めている。これを踏まえ今回、高い識見を有する皆様にご議論をお願いすることとした」と述べました。

そのうえで「議論していただくのは、国家の基本に関わる極めて重要な事柄だ。十分に議論を行い、さまざまな考え方をわかりやすい形で整理していただきたい」と述べ、会議の議論を踏まえ政府として対応していく考えを示しました。

そして、会議では清家氏が座長に選任され、安定的な皇位継承の確保や皇族数の減少などの課題をめぐり、今後、皇室制度や歴史などの専門家から人選を進め、意見を聴き取ったうえで議論を行っていくことを確認しました。

国会では、上皇さまの天皇退位にあたり、4年前の平成29年6月に一代かぎりの退位を可能とする特例法が成立した際、衆参両院の委員会で付帯決議が可決されました。

付帯決議では「安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設などは先延ばしできない重要な課題だ」として、政府に対し「特例法の施行後、速やかに全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を速やかに国会に報告すること」を求めています。

そのうえで、政府から報告を受けた場合に、国会は「安定的な皇位継承を確保するための方策について『立法府の総意』が取りまとめられるよう検討を行うものとする」としています。

d1021.hatenadiary.jp

#天皇家