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韓国のチョン・セギュン(丁世均)首相がイランを訪れ、副大統領らイランの要人と相次いで会談しました。

イラン側は、再三にわたり、アメリカの制裁によりイランの資金が韓国の銀行で凍結されている問題に言及し、早期の凍結解除を求めました。

韓国のチョン・セギュン首相は、11日から、イランを訪れ、ジャハンギリ第1副大統領ら要人と相次いで会談しました。

この中で、ジャハンギリ副大統領は、アメリカの制裁の影響で、韓国の銀行にイランの資金70億ドル、日本円でおよそ7700億円が凍結されていると非難したうえで、両国関係が悪化しているという認識を示しました。

そのうえで「すみやかに資金凍結を解除し、実質的な形で補償するよう求める」と述べ具体的な対応を迫りました。

これに対し、チョン首相は「問題解決のために、関係国との協力を強化しなければならない」と応じました。

イランのメディアによりますと、12日にチョン首相と会談したラリジャニ最高指導者顧問やイラン議会のガリバフ議長も、韓国側に資金凍結を解除するよう相次いで迫っています。

イラン情勢をめぐってはアメリカが、前政権が離脱した核合意に復帰することを目指し、イラン側と間接的な協議を始めていますが、アメリカはイラン側が求める制裁の全面解除に応じない構えでイランと各国との経済関係が正常化する見通しはたっていません。

#朝鮮半島

中東とヨーロッパを訪問しているアメリカのオースティン国防長官は12日、エルサレムで、イスラエルのネタニヤフ首相と会談しました。

この中でネタニヤフ首相は、イランの脅威について、7回にわたって名指しで非難したうえで「イランの核兵器保有を許してはならないということで合意した。イスラエルは、イランの侵略とテロから国を守り続ける」と述べ、イランへの対抗姿勢をあらわにしました。

これに対し、オースティン長官はイスラエルとの密接で強固な関係は、中東の安定と安全保障の中心であり、戦略的関係を高め続けなければならない」と述べ、同盟関係を強化する考えを強調した一方、ネタニヤフ首相が非難したイランについては一切、言及しませんでした。

アメリカと同盟関係にあるイスラエルは、バイデン政権がイラン核合意への復帰を目指していることに反対の立場を示していますが、アメリカとしてはイランとの間接協議が行われる中でイランへの配慮をにじませたものとみられます。

アメリカのバイデン政権は、イランの核開発問題をめぐり、トランプ前政権が離脱した核合意への復帰に向けて、今月から間接的な協議を始めています。

イランとの対話を通じて核合意に復帰し、イランが進める核開発などを制限したい立場ですが、同盟国のイスラエルアメリカの復帰に反対していて、難しいかじ取りを迫られています。

イランとの協議について、ホワイトハウスのサキ報道官は12日の会見で「われわれは14日にウィーンで開催予定の協議に集中している。長く難しい協議になるだろうが協議への参加について変更はない」と述べ、協議の継続に意欲を示しました。

一方イランは、ナタンズにある核施設で11日、電気系統に問題が起きたことをめぐり、対立するイスラエルが関与しているとして報復も辞さない構えで、これについてサキ報道官は「アメリカは全く関与していない」と強調しました。

イランのザリーフ外相は13日、首都テヘランを訪れているロシアのラブロフ外相と会談し、イラン核合意の立て直しに向けて意見を交わしました。

アメリカはトランプ前政権が核合意から離脱し、イランへの制裁を再開していて、会談のあとの記者会見で、ザリーフ外相は「核合意をめぐってわれわれは協力を深め、制裁を解除させるために真剣に議論した」と述べ、核合意を立て直すためには制裁の解除が必要だとして、ロシアと協力してアメリカに解除を迫る考えを示しました。

ロシアも、ことしに入って野党勢力への弾圧を理由にアメリカの制裁が強化され、反発を強めていることから、ラブロフ外相は「アメリカがイランに科した一方的な制裁は、すべて無条件で解除されるべきだ」と述べ、イランと結束してアメリカに対抗する姿勢を強調しました。

イランは先月、中国との間で今後25年にわたり経済や安全保障などの分野で協力を深める計画に署名していて、アメリカとの対立を深める中国、ロシア、イランの連携が強まっています。

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#中東