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850年の歴史があり、パリの観光名所となっているノートルダム大聖堂ではおととし4月、大規模な火災が発生して高さ90メートル余りのせん塔や屋根の大部分が崩れ落ちました。

火災から2年となった15日、マクロン大統領が再建工事の状況を視察しました。

大聖堂は焼け落ちたせん塔などがアーチ状の天井の一部を突き破って崩れやすくなっていて、現在は天井を支えるための木材を設置したり、被害を受けたステンドグラスを取り外して修復したりする作業が行われています。

マクロン大統領は当初5年以内の再建を目指すとしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあって工事に遅れが出ていて、あと3年ではせん塔や屋根の再建は終わらない見通しです。

このため政府は3年後の2024年には大聖堂内部で礼拝できるようにすることを目指す方針で、マクロン大統領は「目標に向けて厳密な計画を立て人材や資源を大規模に投入する」としてあらゆる手段をとる考えを示しました。

ドイツ東部ドレスデンにある公立の博物館は、4月16日から8月まで、戦争や暴力の経験を乗り越えることをテーマにした特別展を開きます。

この中では、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺や、旧ユーゴスラビアの民族紛争などが取り上げられるほか、慰安婦問題を象徴する少女像も館内と中庭に合わせて2体展示されます。

このうち中庭に設置された像は、特別展が終わったあとも来年4月ごろまで展示が続けられる予定だということです。

少女像の展示に関わった韓国系の市民団体は去年9月、首都ベルリンの公有地にも像を設置しています。

博物館の代表は、15日「慰安婦の歴史は十分に知られていない。公共の施設として活動家の声を社会に届けることが求められている」と述べています。

これに対してベルリンの日本大使館は像の撤去を求めていて「日本政府の立場と相いれないもので遺憾だ。理解を得られるよう説明を続けていく」としています。

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