ドイツ「緑の党」 首相候補に40歳の女性党首を選出 #nhk_news https://t.co/Fgap9a8vNY
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年4月19日
ドイツでは主要政党が選挙の顔となる首相候補を立てて連邦議会選挙に臨んでいて、環境保護を掲げる緑の党は19日、アナレーナ・ベアボック党首を首相候補に選出したと発表しました。
ベアボック氏は40歳。
2013年から連邦議会で議員として活動し、2018年からは男性の党首と2人で党首を務めてきました。
トランポリンの選手として活躍した経歴で知られ、2人の娘を育てる母親でもあります。
首相候補に選出されたベアボック氏は「民主主義には変化が必要だ。これからの試練に満ちた10年間を乗り越えるために、この国には新たなスタートが必要だと深く確信している」と述べて、政権を担う強い意欲を示しました。
メルケル首相は、ことし9月の連邦議会選挙のあと政界から引退することを表明しています。
緑の党は環境意識の高まりを背景に有権者の支持を広げ、最近の世論調査での支持率は21%と、メルケル首相が所属する与党の会派を7ポイントの差で追っていて、ベアボック氏が緑の党から初めての首相となる可能性も取り沙汰されています。
アナレーナ・ベアボック氏は40歳。
ドイツ国内の大学やイギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで政治学や国際法を学び、2013年からドイツ連邦議会の議員として活動しています。
2018年には男性の党首とともに2人で「緑の党」の党首に就任しました。
これまで州政府や連邦政府で政権運営を担った経験はないものの、環境政策をはじめ、さまざまなテーマに精通し、確固とした意志をもつ政治家と評価されています。
トランポリンの選手として国内の選手権に出場し、3度、銅メダルを獲得したことでも知られ、自身のホームページでは「スポーツを通じて、新しいことに思い切って挑戦し自分に打ち勝つ勇気を内面化してきた」と語っています。
一方で、2人の娘を育てる母親でもあり、地元メディアは、政治家と母親の2つの役割を担いながらチームプレーヤーとして党をまとめてきたと肯定的に伝えています。
外交面では、ロシアの天然ガスを直接ドイツに運ぶために建設中の海底パイプライン「ノルドストリーム2」についてプーチン体制を利するだけだなどとして反対の立場をとっているほか、先月取りまとめた党の選挙公約案では、中国に対しても「新疆ウイグル自治区やチベット自治区、それに香港などでの人権侵害を終わらせるよう求める」として厳しい姿勢を示しています。
「緑の党」はことし6月に開く党大会でベアボック氏の選出を正式に承認することにしています。
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