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ソビエトベラルーシの当局が国際線の旅客機を強制的に着陸させて反政権派のジャーナリストを拘束した問題について、ベラルーシのルカシェンコ大統領は着陸は国際的なルールに基づく措置だったと主張したうえで、ベラルーシを批判する欧米との対決姿勢を鮮明にしました。

ベラルーシの当局は23日、領空を通過していた国際線の旅客機を首都ミンスクの空港に強制的に着陸させ、搭乗していた反政権派のジャーナリスト、プロタセビッチ氏を拘束し欧米諸国などから批判が高まっています。

この問題についてルカシェンコ大統領は26日の演説で「スイスから爆発物に関する警告が寄せられた」と述べ、着陸は乗客と乗員を守るための国際的なルールに基づく措置だったと主張しました。

そのうえで欧米からの批判を念頭に「国内外の敵が一線を越えて攻撃してくる。これはもはや単なる情報戦ではなく、あらゆる手段を組み合わせた『ハイブリッド戦争』だ」と述べ、欧米との対決姿勢を鮮明にしました。

また「敵にとってベラルーシはロシアを攻撃する前の実験場のようなものだ。実験が終われば次はロシアに向かうだろう」と述べ、後ろ盾のロシアと足並みをそろえて対抗する考えを示しました。

ベラルーシのルカシェンコ大統領が「スイスから爆発物に関する警告が寄せられた」と述べたことについて、スイス外務省は26日、ツイッターで声明を発表し「スイス当局は問題の旅客機に爆発物があるという認識はなかった。スイス当局からベラルーシ当局に対して何も通知していない」と書き込み、発言を否定しました。

ベラルーシの当局は23日、領空を通過していた国際線の旅客機を首都ミンスクの空港に強制的に着陸させ、搭乗していた反政権派のジャーナリスト、プロタセビッチ氏を拘束しました。

国連の安全保障理事会は26日、国際社会の安全に関わる事態だとする欧米各国の要請を受けて臨時の会合を非公開で開きました。

会合のあと、欧米のメンバー国を代表してエストニアのユルゲンセン国連大使が声明を読み上げ「民間航空の安全とEUの安全保障に対する露骨な攻撃であり、国際法を著しく無視した行為だ」として、ベラルーシ当局を非難し、プロタセビッチ氏の即時解放を求めました。

一方、ロシアは会合の後ポリャンスキー国連次席大使がみずからの発言の一部をツイッターに投稿し「どこで着陸するか決めるのは機長だ。政権を転覆しようという策略にはだまされない」として、ベラルーシを擁護するとともにベラルーシを非難する欧米を批判しました。

欧米側は「安保理が今回の目に余る国際法違反に声を上げることを望む」とする立場を示しましたが、ベラルーシの後ろ盾のロシアが反発したことで安保理が結束を示すことは難しい見通しです。

#反ロシア#対中露戦

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