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発表によりますと、山口フィナンシャルグループは25日、株主総会のあと開かれた臨時の取締役会で、吉村会長兼CEOを25日付けで代表権のない取締役とし、会長などの職を解く人事を決めたということです。

吉村氏は平成28年に山口銀行や広島県もみじ銀行など、3つの地方銀行を傘下に置く山口フィナンシャルグループの社長に就任し、去年からは会長兼CEOを務めていました。

経営トップとして地元の農産物の販路拡大などに取り組む会社の設立を主導したり、支店の店舗内に料理店や英会話教室を併設させたりするなど、金融の枠にとらわれないビジネスを展開しました。

会長などの職を解いた理由について、椋梨敬介社長は会見で「吉村氏が十分な社内合意がないまま新規事業を進めてきたことに対し、取締役会から十分な検討や合意形成を求める声が多数出たことをガバナンス上の問題と捉えた」と説明しました。

吉村氏は経営トップから退くことになりますが、椋梨社長は「これまでの経営方針は引き継ぎ、地域の価値を向上させていく会社として取り組みを加速させていきたい」としています。