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イギリスではウイルスの感染が急速に拡大していて14日、一日の感染者が4万2302人とことし1月下旬以来、初めて4万人を超えました。死者は49人でした。

ジョンソン首相はワクチンの効果で重症化は一定程度、防げているとして、イングランドでは今月19日から公共交通機関でのマスク着用の義務などの規制をほぼすべて撤廃することにしていますが、専門家からは感染が再び拡大する中、リスクが高いなどとして懸念や批判の声もあがっています。

こうした中、ロンドンのカーン市長は市が運営する地下鉄やバスなどの交通機関では19日以降もマスクの義務化を続ける方針を表明しました。

カーン市長はメディアに対し「感染リスクが高い多くの人に交通機関を利用したくないと思ってほしくない」と説明していて、マスクの着用をめぐり政府と首都で対応が分かれる事態となっています。

イギリス海軍によりますと、インド太平洋に向けて航行中の最新鋭の空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群で定期的に行っているウイルス検査の結果、複数の乗組員の感染が確認されたということです。

公共放送BBCは、感染者は100人ほどにのぼると伝えています。

海軍の報道官は乗組員らはいずれもワクチンの接種を完了し隔離措置をとっているほか、マスクの着用や人との間の距離の確保といった対策を講じているとして今後の航行に影響はないとしています。

空母打撃群は空母クイーン・エリザベスのほかアメリカの駆逐艦やオランダのフリゲート艦などで構成され、乗組員などは合わせておよそ3700人にのぼります。

今月11日から12日にかけてソマリア沖のアデン湾で日本の海上自衛隊護衛艦などと共同訓練を実施し、今後は日本にも寄港する予定です。

「空母打撃群」とは、航空機を搭載し、海上で航空基地の役割を果たす空母を中心に、巡洋艦駆逐艦などとともに編成される戦闘部隊です。

空母に搭載した戦闘機による攻撃を繰り返すことができ、巡洋艦巡航ミサイルなどと組み合わせることで強力な打撃力を発揮します。

空母打撃群に加わるさまざまな艦艇は、空母を敵のミサイルや海中からの攻撃から守る役割も担います。

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