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内閣府が、16日発表したことし4月から6月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質の伸び率が、前の3か月と比べてプラス0.3%でした。これが1年間続いた場合の年率に換算しますと、プラス1.3%となり、GDPは2期ぶりにプラスに転じました。

ただ、比較の対象となっていることし1月から3月までのGDPの伸び率が、年率換算でマイナス3.7%の落ち込みだったことを踏まえると景気の持ち直しの動きは力強さを欠いています。

項目別では、前の3か月と比べて、「輸出」が、中国向けの半導体製造装置などを中心にプラス2.9%になったほか、「企業の設備投資」も、プラス1.7%となりました。

これに対し、GDPの半分以上を占める「個人消費」は、プラス0.8%の伸びにとどまりました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて4月、東京都などに3回目の緊急事態宣言が出されたことが影響し、GDP全体の伸びを鈍らせる形となりました。

このほかの項目は、公共事業などの「公共投資」が、前の3か月と比べてマイナス1.5%でした。また、「輸入」が大幅に増えたことも、GDPの計算上、マイナスに作用しました。半導体や通信機器などに加え、ワクチンの輸入の増加も要因とみられます。

一方、物価の変動を反映した名目のGDPの伸び率は、前の3か月と比べてプラス0.1%、年率換算でプラス0.2%となりました。物価が下がったことで、名目の伸びが実質の伸びを下回りました。

#経済統計