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1991年8月に旧ソビエトで起きたクーデター未遂事件では、当時のゴルバチョフ大統領の改革路線に反対する保守派が、ゴルバチョフ氏を休養先のクリミアで一時軟禁するなどして全権の掌握を企てました。

改革派や市民の抵抗で未遂に終わりましたが、その年、12月のゴルバチョフ氏の辞任と連邦崩壊につながりました。

事件から19日で30年になるのに合わせて、ゴルバチョフ氏は18日付けで声明を発表し、「数千の市民などの勇気のおかげで無鉄砲な試みは失敗に終わった。改革政策のペレストロイカの結果として生まれた民主制度は試練に耐えた」として、みずからが推し進めた改革路線は正しかったとしました。

一方で、ソビエト崩壊の責任はクーデターの首謀者たちにあるとしたうえで、「この教訓は今に通じている。民主主義的な道こそロシア発展の唯一、正しい道だ」と強調しました。

ゴルバチョフ氏はこれまで、プーチン大統領の統治手法が強権的だと懸念を示していて、今回のコメントもプーチン政権を念頭に置いたものとみられます。

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