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財務省の決裁文書の改ざんに関与させられ自殺した近畿財務局の男性職員の妻は6日、岸田総理大臣にこの問題の再調査を求める手紙を送りました。

これについて岸田総理大臣は8日夜、記者団に対し手紙が届き、読んだことを明らかにしたうえで、「しっかり受け止めさせていただきたい」と述べました。

そして、岸田総理大臣は「現在は、民事訴訟のプロセスの中にある。このプロセスの中で裁判所の訴訟指揮のもと財務省として丁寧に対応するよう、私から、財務省にしっかりと指示を出した」と述べました。

小池知事は8日夕方、総理大臣官邸を訪れ、岸田総理大臣が就任後、初めて会談しました。

この中で小池知事は、7日の地震の対応状況を報告するとともに、都内の新型コロナウイルスの新規陽性者は減少していて、12歳以上のワクチンの接種率が76%に上っていることを説明し「都民の命と健康を守るためにこれからも連携させていただきたい」と述べました。

これに対し岸田総理大臣は「ことしの夏の経験を踏まえて、病床の確保やフル稼働を行えるような体制も考えていかなければならない。ぜひ知事にもご協力いただきたい」と述べました。

会談のあと小池知事は記者団に対し「国と都の連携を確認し合うことができてうれしく思う」と述べました。

岸田総理大臣は、インドのモディ首相と就任後初めて電話会談し、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日印両国や、アメリカとオーストラリアを加えたクアッドと呼ばれる4か国で緊密に連携していくことを確認しました。

電話会談は、午後5時15分からおよそ25分間、行われました。

冒頭、岸田総理大臣は「モディ首相との信頼関係のもと、基本的価値を共有する日印関係は、近年大きく飛躍している」と述べたのに対し、モディ首相からは、総理大臣就任への祝意が伝えられました。

そして、両首脳は両国の関係を一層発展させ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日印両国や、アメリカとオーストラリアを加えたクアッドと呼ばれる4か国で緊密に連携していくことを確認しました。

そのうえで、力による一方的な現状変更の試みや経済的威圧への強い反対の意を改めて共有するとともに、サプライチェーンの強じん化など経済安全保障の面でも協力を深めていくことで一致しました。

また、両首脳は来年の国交樹立70周年も見据え、政治や安全保障、経済、人材交流といった幅広い分野での協力を進めることや、首脳の年次往来の再開が極めて重要であること、外務・防衛の閣僚協議の早期開催に向けて調整を進めることなどを確認しました。

さらに岸田総理大臣は、北朝鮮の核・ミサイル問題は、地域や国際社会の平和と安全を脅かすものだと指摘したうえで、拉致問題の解決に向けて理解と支持を求めました。

そして、両首脳は、お互いの都合のよい適切なタイミングで、岸田総理大臣のインド訪問を実現させることで一致しました。

会談のあと岸田総理大臣は記者団に対し「今週、アメリカ、オーストラリア、インドと、クアッドの相手国すべてと電話会談を行った。中国、ロシアの首脳とも電話会談を行うことができ、大変よい形で首脳外交をスタートすることができた」と述べました。

そして「きたる衆議院選挙で国民の皆さんの信任をいただいたならば、私自身が世界を飛び回って、対面外交を積極的に展開していきたい」と述べました。

#政界再編・二大政党制