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プーチン大統領は、ワクチン接種のペースを加速させる必要があるとして、接種が進まない現状に危機感をにじませました。

ロシアでは新型コロナウイルスの1日あたりの感染者の数が先月中旬から再び増加に転じ、12日には2万8000人余りに上ったうえ、死者の数は973人とこれまでで最も多くなりました。

こうした中プーチン大統領は、先月の議会選挙で選出された議員を前に演説し、国内各地で感染が拡大しているとしたうえで「ワクチンを接種することで国民を感染や重症化から救うことができる。よくわかっていることだ。ワクチン接種のペースを加速させる必要がある」と訴えました。

そして、議員に対してワクチン接種に向けた啓発活動を積極的に行うよう求めました。

ロシアでは国産のワクチン「スプートニクV」などが承認されていますが、国民の間ではワクチンに対する不信感も根強く残っています。

政府によりますと国内でワクチンを接種した人は全体のおよそ3分の1にとどまり、欧米諸国と比べて接種が進んでいないのが現状で、プーチン大統領としては危機感をにじませた形です。

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