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イスラエルパレスチナ問題をめぐり、長年アラブ諸国と対立してきましたが、去年9月、アメリカの仲介で、UAEと国交を正常化することに合意しました。

イスラエルのベネット首相は、UAEの首都アブダビを訪問し、13日、事実上の指導者であるアブダビ首長国ムハンマド皇太子と会談しました。

イスラエルの首相がUAEを公式訪問するのは初めてで、会談では経済分野の協力や地域情勢などについて意見を交わしたということです。

ベネット首相は会談のあと、声明を発表し「周辺地域について深く意味のある意見交換をすることができた」として、成果を強調しました。

声明では、敵対するイランについて協議したかどうかは触れていませんが、イスラエルの有力メディアのハーレツは、イランへの対応についても意見を交わしたと伝えています。

イスラエルとしては、UAEなど湾岸諸国がイランとの関係改善を模索する動きを見せる中、UAEとの関係強化をアピールすることで、イランをけん制するねらいもあるものとみられます。

イスラエルの首相がUAEを初めて公式訪問したことについて、イラン外務省のハティーブザーデ報道官は13日、コメントを発表し「この地域において、偽りの政権の存在を容認することにつながりかねない行為を警告する。地域の安全を脅かす対応だ」と述べて非難しました。

イランとしては、ペルシャ湾をはさんで対岸に位置するUAEイスラエルが関係を強化していることに、警戒を強めているものとみられます。

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