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エチオピアでは、北部の州政府を担ってきた少数民族ティグレの勢力と政府軍との戦闘が去年11月から続いていて、国連は200万人以上が家を追われ深刻な人道危機に陥っているとしています。

ティグレの勢力は、先月には首都アディスアベバの北東およそ220キロまで迫り緊迫した状況が続いていましたが、政府軍が反撃する中ティグレの勢力は国連のグテーレス事務総長に書簡を送り部隊を北部の本拠地に撤収させる方針を示しました。

その中でティグレの勢力は「われわれの撤収が和平の幕開けになると信じている。この機会を逃してはいけない」などと停戦を呼びかけたうえで20日には撤収を完了したと発表しました。

これについてアメリ国務省のプライス報道官は、撤収が確認できれば歓迎すべきことだとしたうえで外交による解決に道が開かれることに期待を示しました。

エチオピアで1年以上続く戦闘や人道危機が収束に向かうか重要な局面を迎えていて国際社会が停戦を仲介できるかが焦点となります。

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