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アフガニスタンでは去年8月、イスラム主義勢力タリバンが再び権力を掌握して以降、国際社会は、タリバンの統治の進め方や人権状況などを見極めたいとしていて、支援が停滞しています。

こうした中、首都カブールなど都市部では食料品の値段が上がっていて、食料を十分に手にすることが困難になっています。

特に地方では一層深刻で、西部ヘラート州にある避難民キャンプには、食べることができなくなった多くの人たちが支援を求めて身を寄せるようになっています。

しかし、国連などの支援が滞る中、食料はほとんど届かず、長引く干ばつの影響も重なって、人々の生活は日増しに厳しくなるばかりです。

事態を打開しようと、避難民の中には食料を買うため、金銭と引き換えに、裕福な家に幼い子どもを嫁がせ、相手からいわゆる「結納金」などを受け取って暮らしを支える親が少なくないといいます。

また、苦しい生活から脱しようと、みずからの臓器を売りに出し、生活費としている人もいるなど、人々は人道的な危機に直面しています。

ヘラート州には、国連の機関などが支援する避難民キャンプがあります。

キャンプには、20年にわたる戦闘や長引く干ばつで家を追われた人たちなど、およそ7000世帯が身を寄せ合いながら暮らしています。

ここに3年前から暮らすアブドゥルサラムさん(48)は、夜間に警備員として働いていますが、収入は1日100アフガニ、日本円でおよそ110円、家族9人で1日1回食べるのが精いっぱいだといいます。

さらに母親の病気の治療のため借金を抱えています。

家には換金できるものは何もなく、追い詰められたアブドゥルサラムさんが決意したのが、自分の臓器を売ることでした。

数日後、キャンプの近くに“臓器売買を仲介している病院がある”と聞き、その病院を訪れると、血液検査を受けさせられ、同じ血液型の臓器の「注文」が入ったら連絡するといわれたといいます。

臓器は日本円でおよそ33万円で売れるといわれ、今も病院側からの連絡を待っています。
家族が生きていくために、ほかに何ができるのか。

アブドゥルサラムさんは3歳と6歳、そして9歳の3人の娘たちを嫁がせることを考えています。

アブドゥルサラムさんは「臓器を売っても家族が食べていけなければ、娘は3人いるので売るしかないだろう」と話していました。

先行きが見えない中、娘を実際に嫁がせた人がいます。

同じキャンプで暮らすアブドゥル・カユームさん(52)です。

アブドゥルさん一家7人は、主に国際機関からの食料支援に頼ってきましたが、タリバン復権してから、食料を一度も受け取っていないといいます。

足が不自由で働くことができないアブドゥルさんに代わって仕事をしているのが、12歳の長男のハミドゥラさんです。

毎日、町でゴミ拾いをして生計をたてていますが、手にするのは1日、日本円でおよそ22円。それだけでは到底食べていくことはできません。

生活が日増しに苦しくなる中、アブドゥルさんは去年9月、末っ子の3歳の娘、ナディアちゃんを、裕福な親戚の家に嫁がせることを決断しました。

いわゆる「結納金」が目当てで、ナディアちゃんの場合、14万5000アフガニで、日本円でおよそ16万円。

年頃になるまで育てることを条件に前金としておよそ6万円を受け取ったといいます。

アブドゥルさんは「罪深いことをしたと思っているが、心を鬼にした。必要に迫られなければ、誰も3歳の子どもは売らない。でも、金が底をついたら、ほかの2人の娘も売らなければならない」と話していました。

アフガニスタンで深まる人道危機で追い詰められた人たちは、苦渋の選択を迫られています。

WFP=世界食糧計画アフガニスタン事務所のシェリー・タックラール広報官は「95%のアフガニスタンの人たちが食べることができず、救いようのない選択を迫られている。多くの家族が希望のない状況の中、助けを求めている」と国際社会に支援を呼びかけています。

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 今回のような、世界の諸問題を米国とその同盟国の利益のために解決しようとする極めて単純なアプローチは、事実上ソ連邦社会主義陣営崩壊の瞬間から用いられている。そうしたアプローチが、肯定的結果をもたらす事などあるだろうか! 米国が、ダブルスタンダードの原則を用いて、自らのルールを課したところではすべて、秩序が打ち立てられるどころか、カオスが支配している。そのもっとも最近の例が、イラクだ。そして今度は、ウクライナがそうなろうとしている。

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